空気を読む若者

大型連休のある日。
買い物のため玄関ドアを開けて、まさに外へ出ようとした時のこと。

訪問者(女性)「あの〜、お出かけですよね〜」
私「ワッ、びっくりした!」

自社製品のセールスのため拙宅を訪れたM乳業の営業担当者、きっちりした身なりの若い男女二人でした。乳製品その他の宅配はいかがですか、いろいろありますというセールスです。

少し話を聞いた後、いきなり断るのも無粋と思い20代と思しき若者達に昭和30年代生まれの想い出トークを(かなり偉そうに)返してあげました。

「牛乳とは、今みたいにコンビニやスーパーで買うものじゃなかった」
「かつては街に牛乳屋さんというご商売があってね」
「各家庭には木製の牛乳箱があって、毎朝、ガラス瓶の牛乳が届いたのだよ」
「あなた方のやろうとしている商売は、それと同じものだ」
「今のご時世、在宅高齢者に喜ばれるサービスかも知れないね」

二人を恐れ入らせてから丁重に断ったのですが、あとで(フム)と考えたのは冒頭の彼女の言葉「お出かけですよね〜」についてでした。

逆の立場だとして自分が発すると思われる言葉は、
「お出かけのところ,恐れ入ります」か、あるいは、
「お忙しいところ,お邪魔いたします」、または
「少々時間をいただけないでしょうか」あたりでしょう。
まずは自分の目的達成を第一優先に切り込むと思います。

しかし彼女は、玄関から出てきた私を、これから外出するところで時間がなさそう、これは営業できなさそう・・・、と見た。そうかと言って仕事柄何もしないで帰るのは忍びない。でも営業トークを始めると(このオッサン怒り出すかしら、でもダメ元で雰囲気を探ってみようか・・・)そんな心理が交錯した後のひと言だったのではないかと想像しました。

つまりよく言われる「空気を読む」ってやつ。近頃の若者に共通する特徴ですね。

今回は若い女性が上目遣いで言ってきたのでニヤッとしただけでしたが、もし男性の方がそう切り出してきたとしたら少しムッとしたかも知れません。

(そんな弱気でどうする!)
(空気読んでばかりいるから仕事が取れないんだ!)
(外国人に負けちゃうぞ!)

近頃、職場でイライラするのも根は同じかなと、思った春の宵でした。

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