パブリックコメントに意見を出してみた

内閣府が行っているパブリックコメントに意見を出してみました。

「エネルギー・環境に関する選択肢」に対するご意見の募集(2012年08年12日締切)
 ・意見募集について(リンク先はPDFファイル)
 ・エネルギー・環境に関する選択肢(リンク先はPDFファイル)

内容は、先の大震災と福島第一原発事故を踏まえたエネルギー・環境政策の見直しに関する意見募集で、今後の原発依存度をどうするかについて3つの選択肢、(1) ゼロシナリオ、(2) 15シナリオ、(3) 20~25シナリオを国民に提示し、広く意見を聞いたうえで今後の政策に反映させていこうとするものです。

記録として今日、投稿サイトに書き込んだ意見をそのまま掲載してみますね。

「エネルギー・環境に関する選択肢」に対する意見(2012年08月08日投稿)

意見の概要(100字以内)
私は、ゼロシナリオを支持します。
意見及びその理由(2500文字が上限)
 核分裂反応の熱により発電を行う原子力発電所は、原子炉、発電機のほかに熱交換器、冷却塔、水・蒸気配管、バルブ等が多用されたひとつのプラント設備と認識しています。
 私は建築系の技術職ですが、建物、構造物、機械設備というものは、地震その他の災害に対しては、どんな手だてを講じても最終的には壊れてしまうものです。また、どんなに優れた材料を使って精度の高い水-蒸気のプラント設備を構築したとしても、未来永劫に渡って漏洩の起こらない機械装置、水配管、蒸気配管は、現在の技術ではあり得ません。更に言えば、保守管理、運転操作に伴う人為的なミスも、人間が自らゼロにすることは出来ません。
 つまり、いったん環境に放射性物質が漏れ出せば一般国民に対して広域的、長期的、壊滅的な影響を及ぼす核物質という「危険物」を燃料とする原子力発電は、現段階では他の発電方式と比べて大き過ぎるリスクを孕んでいると言わざるを得ません。それは、今般の大震災時の福島第一原発の事故及びその後の経過を見れば明らかなことです。
 私たち日本人は、今まで原子力発電及び日本の電力政策についてあまりにも無知すぎました。その無知のお陰で、見かけ上ローコストかつ温暖化対策上有利な原子力発電所の建設を容認し、その対価として安い電力料金の恩恵を享受してきました。
 その私たちが今、先の震災と原発事故という災厄を経験し、大きな犠牲と代償を払って原発の危険性と事故の波及力、影響力を自ら実地に検証しつつあるのです。斯様な事態に突入してしまった以上、この地震大国日本に於いて今後も原子力発電に依存した電力政策の継続はあり得ないと私は考えます。
 多数の原子力発電所の廃止、廃炉や使用済み核燃料の処分及び再生可能エネルギーによる発電の促進という大きな政策の転換に当たっては、電力コストのアップや不便な生活への逆戻りなど、一般国民も少なからず影響を被ることでしょう。
 しかしながら、あの震災、あの事故を身をもって経験した日本人であれば、自国の未来のために心して我慢すべきところは我慢し、むしろ出来る限りの協力をすべきと考えます。
 現代に生きる私たちとしては、子々孫々の時代に向けてこれ以上リスクを積み重ねて行くことだけは、絶対に避けなければなりません。
 以上が私の意見です。

限りなく情緒的で具体性に欠けてますな。私らしさ全開ということで。

それにしても、冒頭に挙げたリンク先を見て感じることですが,政府系サイトってのは解りにくいものが多いですね。仕事の上でも常々感じています。あっちこっちにページが飛んでいて,主筆者が複数人居るような構造になっているし,「何を,どうする」がはっきりしないし・・・。今回も「責任者出てこい!」と何度思ったことか。

それはさておき、今回意見募集されたこのテーマについては、我々がこれから先,長期間にわたって関心を持つべきものであり,また良きにつけ悪しきにつけ影響を受けるものでしょう。

今後の政策の動きに注目していきたいと思います。

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