切り花を長持ちさせるアレ(延命剤、活力剤、鮮度保持剤?)を調べてみたら気分が良くなった件

タイトルの意味はさて置き、今回は切り花を長持ちさせるアレについて調べてみました。

 

 

1.まず、それの呼び名は?

 

花屋さんやホームセンターで切り花を買うとき、一緒にアレを買おうとするとまず名前で迷うと思うんです。特に初めてのときや商品を指定しないで買うとき。

 

……ということで各ブランドでアレを指して使われている呼び名、それも商品名ではなく一般名称を調べてみました。

 

【2021年】切り花延命剤のおすすめ人気ランキング10選 / mybest おすすめ情報サービス

 

上記のようにトップ当選は「鮮度保持剤」でしたが、どれもなんだか微妙な感じがしませんか?

活力剤、延命剤は中高年向けのドリンクや怪しげな薬みたいだし、鮮度保持剤は魚屋さん風、長もち液にいたってはもはや18禁の趣かと。

 

商品名ではなく〜剤、〜液とだけ言ったら、花屋さん以外では間違えなく「すみません、エッと何の?……」と返されそうです。

まあ、どちらにしてもお店で買うときは、言うまでもなく「切り花の……」を枕詞にするのが吉であることは間違えありません。

 

※ 以下、ここでは「(切り花)鮮度保持剤」と呼ぶことにします。

 

 

 

2.アレは何の役に立つ

 

鮮度保持剤の一番の役割は、言うまでもなく切り花を長持ちさせることですが、調べてみるといくつかの機能が統合されたもののようです。

  1. 栄養不足を補う
  2. 給水不足を補う
  3. 美しさを保つ
  4. 水の腐敗防止

 

各ブランドサイトから拾えたのはこんなところで、それぞれ切り花にとっては必須の感じがしますね。

呼び名がまちまちになるのも何となく頷けます。

 

ここでもう一度、切り花について考えてみましょう。

まず、生けられる花瓶の水には、そもそも養分がありません。

また、根っこは出荷の段階で切り取られているし、いったん飾られれば最低でも2〜3日は放置されるという過酷な環境に置かれるのが切り花というものです。

 

……とはいっても、飾った側とすれば買ってきたときと同じきれいな状態で長持ちさせたいのが人情だし、一方、植物だって立派な生き物ですから幸せな余生を送りたいと願っているはず。

 

そうなんです、皆さん。

多少の出費にはなるものの、飾り手と切り花の間にWin-Winの関係性を構築してくれるのが鮮度保持剤という商品!

そんなふうに言えるのではないでしょうか。

 

……オホン、理屈っぽいですな。自覚はしているんですが(大汗)。

 

 

 

3.成分と機能は

 

さて筆者の場合、買ってきた鮮度保持剤は洗面所に置いて使いますが、やはりその成分は気になるところです。

 

各ブランドサイトから成分の情報を集めてみました。

  1. 糖分:栄養不足を補い延命させる
  2. 界面活性剤(又はpH調整剤?):水揚げを促進する
  3. 炭水化物:色や香り、ツヤを保持する
  4. 抗菌剤・殺菌剤:雑菌の繁殖を防ぎ、水の汚れや臭いを抑える

 

食品や薬品と違って細かな表示はありませんが、どのブランドとも概ね上の成分が含まれているのは間違えないようです。

 

なぜ筆者が成分を知りたいのかというと、実は衛生面のほかに、ワンプッシュの吐出口に白い結晶が付着して、それがだんだん大きくなるのを見ているからです。

触るとポロッと取れて、指で押すと簡単に粉になってしまうようなものです。

なぜ、そんなものが生成されるのか?

 

成分中の糖分か炭水化物由来のものでしょうか。

そうなると舐めて確かめたい欲求が膨らんできますが、何かあるといけないのでやめておきます。

 

万が一、入院やそれ以上の事態になったとき、「あの人、花瓶の水に入れるアレを飲んじゃったんだって」と見舞客や参列者に半笑いで噂されるのは死んでも嫌ですから(汗)。

 

 

 

4.まとめ

 

冒頭の写真は拙宅の仏壇でして、生花には駅前の花屋さんで売っている程よいボリュームのミニブーケが丁度よいので、それを小振りな花差しに挿して飾っています。

 

その生花に半信半疑で鮮度保持剤を使い始めてみると、以前は1週間程度だった取替えのサイクルが10日から2週間ほどに伸びました。

ちょっとした驚きでした。それ以来、ずっとこれを使い続けています。

FRESH FLOWER FOOD / Aoyama Flower Market

 

そんなことがあって、以前から一度調べたいと思っていたことが今回まとめられた次第で、自分的には割とスッキリしました。

 

鮮度保持剤はそれほど高価なものではないし、液の注入もワンプシュで手間はかかりません(粉末もあるようです)。

そして先述のWin-Win気分で、生花が供えられた仏壇に普段の仏頂面とは違う和んだ表情で手を合わせれば、御本尊を始め代々のご先祖様方に於かれても多少なりともご機嫌麗しくしていただけるのではないかと思うわけです。

 

飾り手、生花、彼岸の方々の三方がそれぞれが少しずつ得をする、落語の三方一両損ならぬ三方一両得のようなお噺ということで今回の締めといたします。

お付き合いありがとうございました。

 

 

 

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