ここ2~3日の報道を見ていて(またか~)と思った方は多いと思います。
民進党の代表が選挙により交代し、党の要職人事でひと揉めあって、その背後にはどうやら某議員のスキャンダルが絡んでいる、とされる件。
本日の話題のベースにするのは、民進党の揉め事ではなく政治家のスキャンダルの方で、その発信元はまたしてもあの週刊文春です。
その手の記事は、わざわざ書店で立読みしなくても(そもそも買う考えはない)だいたい想像がつくわけで、女性の国会議員がいわゆる「不倫」をしているようだ、相手はイケメン弁護士らしい、掘り起こせばそれぞれ別件もありそうだ、もし事実とすれば二人の行為、特に議員の方は社会的制裁に値する……
そんなところでしょう。
個人的には、(いい加減にせい!)と言いたい。
もちろん直接の矛先は文春ですが、気持ちとしては週刊誌全般、更に言えば既存のマスコミ全体に向けてぶちかましたい、と。
もちろん、真実を広く伝えるのが生業のジャーナリズムや出版業も営利企業である限りは収益を上げなければいけませんし、そこには当然ながら競争もあるでしょう。
大衆受けする情報、切り口の方が部数や売上げが伸びることも理解できます。
しかし、だからと言って言論の自由、報道の自由の傘の下で節操なく上品とは言い難い記事、針小棒大が過ぎる記事を乱発するのは、あまりにも倫理観や長期的視野に欠けているのではないでしょうか。
残念ながら日本人(当然筆者を含む)の中には、そうした一部エリートさんの少し下世話な話題に簡単に食いつき、その人物なり事象について狭く偏った情報の中で負のイメージを固めてしまう人がたくさんいるんです。
結果として優秀な人材が社会的に葬り去られてしまったり、もっと注目すべき大事なことから眼を逸らされてしまう、そんな理不尽で勿体なくて馬鹿馬鹿しいことは過去に嫌というほど経験してきているはずです。
それともあれですか?
マスコミ業界の頭の良い方々は、そんなことは重々承知だけど何より大事なのは我が身と会社業績、なんて安っぽい芝居のようなことをお考えなんですか?
【今日の名言】
「この程度の国民なら、この程度の政治ですよ」by 秦野章(元法相)
「国家の価値は、結局国家を組織する人民の価値である」by J.S.Mill(イギリスの哲学者)
【今日のまとめ】
上の名言にインスパイアされつつ今の気持ちを表せば、
「この程度の国民にこの程度のマスコミ」
となります。
パンピーの皆さん、共に上品な大人になろうじゃありませんか。
おしまい。