関東平野の冬の晴天は、厳しい冬を過ごす方々に分けて差し上げたいほど素晴らしい…………という話。
筆者は東京の人間でありまして、日本列島の太平洋側に位置する「関東平野」というだだっ広いところで生まれ育ったわけで。
関東平野の一都市である東京の冬は、かなりの確率で乾いた晴天が続きます。
天気図的には西高東低の冬型。
気圧の等高線が日本列島を縦に通り間隔が詰まっているときがその典型で、いわゆるピーカン(これは映画業界の用語らしい)ですな。
風は強いが本当に雲ひとつない真っ青な晴天、ド・ピーカンです。
若い頃は、真冬に雲ひとつない晴天が続く気候が関東平野の南側特有のものだとは知らず、取り立てて意識することなく当たり前に思っていました。
ところが就職し社会に出て、仕事で出張したりスキーなどレジャーであちこち行くようになり、関東以外の冬をたびたび体験して(あれ?なにかが違う)と。
冬なのに雲があるじゃん、冬なのにドンヨリ曇ってるじゃん、日差しがないじゃん…………
振り返れば、(あの冬晴れは関東特有か!)と気付いたのは、恥ずかしながら中年になってからなのでございます(汗)。
関東平野から一歩出ると、な、なななんとあの晴天、冬晴れの青空がない!
どんよりした空から降り続く雪、頭が痛くなるような寒さ、身の危険を感じるようなブリザード等々…………
東京にいるとつい忘れがちになりますが、日本の冬は本来厳しいものなんですね(汗)。
このところ、日本海側で記録的な大雪が続きニュースになっています。年末にもドカ雪があって、高速道路で数千台の車両が立ち往生したりしました。
寒冷地、積雪地の厳しい気候自体がニュースになることは少ないですが、たまに大雪で吹雪のニュースや除雪の映像が流れたりすると、心の片隅で(冬晴れの青空を分けて差し上げたい)と思ったりするんです。
現地の方にとっては、余計なお世話かもしれないけど、気はココロってやつで…………
今回は、なんの他意もありません。
大好きな関東の冬晴れを、できるなら分けて差し上げたい!
…………と、ひたすら念じるばかりです。