PASMOは便利だが

首都圏在住の方には,何をいまさらと言われそうですが,PASMOが便利だ。だけどね,という話。

先週末,東京で使った公共交通機関のJR,東京地下鉄,舎人ライナー(知ってますか?),すべてでPASMOが使えました。それから有楽町駅のコインロッカーで,センサーにペタッとやって使用料を支払えたときには,思わず「オォ~」と声を上げてました。笑ってやって下さい。

2007年3月。私が東京を離れるときには,売れ行きに製造が追いつかないため,とかでPASMOは販売中止になっていました。買ったとしても使えないので関心もありませんでしたし。私がPASMOを買ったのは今年の5月。東京に一時帰国(?)したときにパスネットが廃止になっていて不便を感じたからで,そのときには東京地下鉄で使っただけで便利さに気付きませんでした。

で,今回,使ってみて何と便利なことか。SuikaやICOKAにも,たぶん同じような機能があるのでしょうね。

外国のことは良く知りませんが,「便利」とか「快適」が大好き,とことんやらないと気がすまない,といった日本人の性質からして,今後も使える範囲が増えて,いろいろな機能が付いて,ますます便利になって行くのは間違えありません。

でも,その裏で犠牲になるもの,置いてきぼりになるものがあるのではないか。PETボトルが普及してゴミの絶対量が増えたとか,一般家庭でもエアコンが当たり前に設置されて,都市のヒートアイランド化が進んだとか,マクロ的にはいろいろな悪い事例を経験し,知っているはずなのに,ミクロな部分では学習効果が働かないというような…。

考えすぎですかね。ま,便利はいいんですけど,何か引っ掛かるものを感じたので,ひと言でした。

4件のコメント

  1. 私はSuicaを愛用してるんですが今までで困ったことと言えば、
    Suicaを忘れて出かけるとものすごく不便ってことと
    チャージを忘れて自動改札に殴られた、くらいでしょうか。
    どっちも簡単に防げることだし、忘れなきゃいい話なんでしょうけど
    人間そう何もかも完璧にはできないわけで(私はもうちょっとシッカリした方が・・・)。
    あと、友達はお財布ケイタイにしてるのだけど
    万が一パッテリーが切れたら悲惨なので
    外出中はできるだけ電源を切るようにしてる、と言ってました。
    これまた微妙に本末転倒気味ですねっ。
    たとえば災害が起きて停電になったり
    システムがダウンしたら東京中の人が路頭に迷いそうです。
    銀行預金を始め、あらゆるデータが吹っ飛ぶ事態も考えられますし。
    小さなお店を経営してる知り合いが
    「カードは信用できないからうちは現金しか扱わない」って言ってましたよ。

  2. 大昔に勤めていた会社の社長によくこう言われました。
    「自分の分(ぶ)を知れ」
    「身の程の範囲で行動せよ」
    今の世の中,あまりに便利で贅沢になったので,誰もが
    身の程知らずになっているのでは,という気がします。
    でも,身の程知らずな人間だからこそ,月にも行くし,
    遺伝子をいじくりまわすし,地球をWebで覆ってみたり,
    進歩があるのですよね。
    サラ金と質屋。同じ金貸しでも,担保を取る取らないで大違い。
    どちらが良いのか分かりませんが,どっちか選べと言われたら,
    私は質屋を取るかな。
    取りたてが怖いし(笑)。

  3. なるほど、そういうことなら心配いらないと私は楽観視してます。
    きっと初めて電気がついたときも、自動車が走ったときも、
    電子レンジが売り出されたときも、携帯電話が発売されたときも
    最初はみんな「こんな便利で良いんだろうか」って心配になったと思うんです。
    だけど今では誰もが普通に使いこなしてますもんね。
    いつかある日、
    「カードがない時代はどうやって生活してたんだろう?」なんて
    考えるようになるかも(笑)。
    実際私の母は切符をどこまで買えば良いのか分からなくて
    電車に乗るのが苦手だったんですが(特に何度も乗り換える場合)
    今はカードでタッチするだけで良いので
    どこへでもフラフラ出かけてっちゃいます(笑)。
    そして、自分が往復でいくら使ったのかも知らないという幸せ(笑)。
    意外と「自分の分」は器がデカイと思いますよ~。
    そして「身の程を知らない」からこそ知りたいという欲求がわき、
    人は挑戦と失敗を繰り返すのではないかと。
    もちろんそういった便利なツールに伴う事故や事件は当然出てくるだろうけど
    そういうリスクを差し引いても「やっぱり便利」なものなら
    しっかり生き残っていくんでしょうね~。
    ・・・私も考えが青いですね(笑)。

  4. 昔々,あるところに,社長の訓示を聞きながら「抹香くせ~こと言ってやがる,ケッ,説教するなら金よこせ」とブツブツ言っている目つきの悪いニーチャンがいた。
    30年後,ニーチャンはオッサンとなり,シミだらけの手で,町内の掲示板に【親の小言と茄子の花は千に一つの無駄もなし】と書かれた短冊を,貼り付けて回っていた。
    オッサン,家に戻ると「親の小言と冷酒は,後から効くってな・・・」とブツブツ言いながら,鳩が豆をつつくが如く,ポッツリ,ポッツリとキーボードを叩き始めた。
    「オッサンとは,コンサバである。」翌日,オッサンのブログには,そう書かれていたそうな。

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