法律上のハイヤーとタクシーの違いは,乗客の引き受けを営業所や車庫を拠点として行うか否か,というところだけなのだとか。(Wikipedia:ハイヤー)
地方によってはタクシーのことをハイヤーと称したり,タクシーの車体を使ってハイヤー営業をしたり,ハイヤーの車体でタクシーのように流し営業をやっていたりするそうですから,形態には微妙に地域差があるようです。
東京出身,在住の私はタクシーとハイヤーは全然別ものと思っています。以下は私のイメージ。
■車体
ハイヤー:メーカーを問わず最上級車種,黒塗り,シートにレース編みのカバー
タクシー:2000ccクラスのスタンダード車種,コラムシフト3段MT,ビニール張りシート
■運転手
ハ:上品,接客が丁寧,白手袋は必須,場合により制帽着用
タ:庶民的,当たり外れ有り,車内の雰囲気は運転手主導
■営業
ハ:電話注文
タ:流し又はタクシー乗り場
■料金
ハ:応相談,後日請求
タ:メーターで明朗会計
日本橋高島屋の土・日曜日の駐車場事情。
自社の駐車場が満車の時には徒歩10分位のところにある公共の「兜町駐車場」に誘導されます。そこからは専用車で送迎してくれますが,ワゴン車とハイヤーで運行しているので運がよいと黒塗りの高級車でデパートの玄関に乗り付けることが出来ます。確率は4~5割くらいでしょうか。ハイヤーに当たったときにはちょっとリッチな気分が味わえます。(あ~小市民・・・,かな?)
※写真は今年1回目の忘年会で行ったサンシャイン60の展望台からの眺め。
(忘年会幹事のみなさん,ビンゴゲームの敗者は説教モードに入る可能性が大です。参加賞は手厚目に!)
内閣府さまが静岡で徒歩数分のところを東京からハイヤー呼び寄せた、なんて話がありましたが(笑)。
最近は個人タクシーなら高級車を使ってる人が多いですよね。
最新のセルシオに、見るからに高そうなブランドもののホイールを履かせて、上から下までいじってあって、「改造だけでいくらかかったんだろう?」と車好きの私など、思わず運転手さんに聞いてしまったりします。
そういう運転手さんも車好きだから、「そらきた!」とばかりに得意げに話してくださったり(笑)。
以前、こんな話を聞きました。
東京では公共交通網が発達してるし、見栄っ張りの土地柄もあって、タクシーは大型や高級車種が人気があり、1メーターしか乗らないことを恥ずかしがる。
それに対し、大阪や京都などは庶民の足として1メーターで乗る人が多く、「安いのが何より」という土地柄もあって、小型車が多い。
hireは英語では「雇う」と言う意味があり、主に個人雇用者に指名されて雇われる人に使われることが多いように思えます(例:paiter for hire「ペンキ屋、御用を承ります」と言うサイン、など)。
taxiは「ぐるぐる回る」と言う意味があり、飛行機が離陸前、着陸後ランウェイを移動する事をtaxiと呼びます。ずっと前、ステルス爆撃機が初めて公開飛行をしようとした時、何らかの理由で飛び立てなかったとき政治家が皮肉っぽく「これじゃステルス爆撃機じゃなくてステルス・タクシーだ」と言ったのを覚えています。
ハイヤーとタクシーの違いも、こういった語源の違いに由来しているのですね。
しのぶさん
>内閣府さまが・・・
やんごとなきお役人様達はスケールが違うってことで。(笑)
>最近は個人タクシーなら高級車を使ってる人が多いですよね。
そういえばシーマやベンツのタクシーも見かけることがありますね。
きっとこだわりの運転手さんなんだろうな~。一度乗ってヨイショしてみたいです。
>東京では~見栄っ張りの土地柄もあって・・・
はい,私のことです。1メーターくらいでは絶対に乗りません。意地でも歩きます。(笑)
きっと客と運転手の両方が見栄っ張りだからぎきしゃくするところがあるんですね。
話は飛びますが,デイリーポータルZに「対人スキルが高すぎる人の書いた
タクシーの運転手さんと仲良くなるためのチャート」ってのがありました。
よろしかったらご覧下さい。私は納得して笑ってしまいました。
http://portal.nifty.com/2006/09/05/a/2.htm
Takaさん
なるほど。語源をたどると意味や形態の違いが浮き上がってきますね。
ハイヤーは車体,運転手,移動に係わるクォリティの全てを含めた契約,
タクシーは単にA地点からB地点への移動のみを目的とした契約,
ということにでもなるのでしょうか。
私はハイヤーはもちろん,タクシーもほとんど使わないので関係ないっすけど。(笑)