最近、奥歯を噛み締めると根っこに痛みを感じることがあって、最寄りの歯科クリニックに通っていましてね。
歯科治療は経験上、これからどんな処置をするのか、いま何をやっているのかはっきり説明がないまま進むのが常です。
治療中、見えているのは先生や技工士さんの顔面ドアップだけで、音や感覚はあっても口の中で実際何が行われているのかほとんど分かりません。
なにか聞かれても「アー」「ウー」としか答えようがないし。
仕方ないと諦めて目を閉じていると痛気持ち悪いのに居眠りがでて、気がつくと奥歯に支いものをされ口が閉じられなくなっていたりするので始末が悪い。
で、いま受けている治療がおそらくこれ。
葉の根っこに超細いドリルのようなもの(ファイルと呼ぶらしい)を回し入れ、穴を広げながら中を掃除して消毒する処置のようです。
ファイルが歯根の先端を貫通し、歯茎の神経そのものに触れたときは途轍もなく痛い。場所が脳に近いし神経に直接針を指すのだからそりゃもう!
ファイルをギリギリギリと入れながら「痛かったら教えて下さい」と先生は言うけど、痛みがいつ来るかいつ来るかと慄きながら耐えるのは、はっきり言って拷問です。
つまらない秘密でよければ、全部喋るからもう勘弁して……
ということで、
◆ QOLの維持に歯のメンテナンスは必須である
◆ たまたまスタッフが全員女性のクリニックだ
この2点をか細いモチベーションにして、
雨ニモマケズ 風ニモマケズ
歯科治療ニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
(中略)
サウイウモノニ ワタシハナリタイ
…………と念じながらいましばらく通います。
おしまい