仕事柄、建設工事現場の仮囲いや看板には関心がありましてね。
法律で掲示が義務付けられている建設業許可の標識、道路占有許可証や施工体系図は表札みたいなものですから置いておくとして、現場を囲っている鉄板に描かれた図柄や全体の色遣いは、周辺の景観や雰囲気を和らげるのにとても大きな効果を持つものです。
地肌むき出しの鉄板なんかはもってのほか。建てる前から打ち捨てられた廃墟に見えちゃいますよね。
さて、丸の内一丁目ではパレスホテルの建て替え工事が行われていて、昭和の名建築が2012年には、23階建ての高層ホテルに生まれ変わるそうです。
その工事現場で見かけたのが上のディスプレイ。仮囲いの目立つところに貼り付けてありました。センスの良い上品なデザインですね。調べてみると(社)建築業協会(BCS)の50周年記念事業として行われた仮囲デザインコンペの入賞作品とのことで、そのほかにも主婦や小中学生の作品を含め、たくさんの応募があったそうです。
街中の仮囲いがどこもこんなデザインで飾られれば、工事現場のギスギス感がずいぶんと和らぎますね。