この6月2日(金)~3日(土)に東京は北の丸公園内の科学技術館で開かれる「全国矯正展」は知る人ぞ知る,といった趣のイベントではないでしょうか。私は知り合いに関係者がいるので案内状を貰って何回か行ったことがあります
矯正展は全国にある刑務所の受刑者が刑務所内で作ったいろいろな製品を展示,販売するイベントで,各地方ごとに公民館や道の駅,スーパーほかで開かれているのでご存知の方もおられると思います。その中で年1回東京で開かれる「全国矯正展」は最も規模が大きくて,毎年オープニングには芸能人が来てテープカットをするなど,結構賑々しく催されています。
会場には応接セット・タンスなどの家具,靴・鞄などの革製品,焼き物ほかの定番商品を始めとして,市原刑務所の味噌・醤油,横須賀刑務所の石けん,旭川刑務所の豆類,府中刑務所のコッペパンなど,それぞれの刑務所の特色を出した製品が並び,なかには富山刑務所の御輿(何でこんなものを受刑者が作っているんだろう?),熊本刑務所の剣道防具など工芸品に近いものも展示されたり,普段見掛けない手作り感あふれるものが多いので見て歩くだけでも楽しいものがあります。
ただこのイベント,47回目とあってマンネリの傾向があり,刑務所の受刑者という時間や経費といった概念とはかけ離れた人達の作っている製品だけに,丈夫で低価格というところがひとつの売りなわけですが,最近出品されるものを見ると一般社会の品物と比べて割安という印象が薄れてきているように思います。それと家具などは地方都市の一軒家ならばともかく,普通のマンションに気軽に置けるようなサイズとセンスのものが少ないので今後の展開が気になるところです。
それと各売り場ブースに立っている売り子さん達。服装は普通なんですがどうも刑務所の現役看守さんらしく,威圧感のある立ち振る舞いと眼光の鋭さのあまり,見たいものや欲しいものがあっても軽くひと睨みされて近づけない,なんてことがありますから,もうちょっと商売気を出せよ,と心の中で逆エールを送ってしまいます。
(あんまり売れ行きが好調になり一般の商売からクレームが来ることを考慮しての戦略的接客かも知れませんが。)
因みに冒頭に書いた知り合いとは刑務所を第二の故郷とする人ではありませんので念のため。
矯正プログラムに音楽とか絵画とか含めたらいいのにと思います。(単に自分が「矯正」される側になったとき都合がいいから)
Takaさん,こんばんは。
矯正展で受刑者によるギター生演奏,ただし人権保護のためサングラス・マスク着用。
・・・迫力ありそうですね。( ̄▽ ̄lll)