タイについて(食べ物編)

タイとの関わりについてhideandseekに聞くエントリー,2回目の今日は「食べ物編」というお題でインタビューです。
インタビュアーはおなじみの目黒川俊郎先生,前回に引き続きお願いしました。


(食べ物編)

目黒川:
こないだはなんやよー訳の分からん話になりましたんで,今日はひとつよろしゅうたのんます。
hideandseek:
よろしくお願いします。ところで先生,今日はまた一段と白い割烹着が良くお似合いで・・・
目:
そうだすか?なんやいきなりおだてたりしてどないしましたん。なんか魂胆があるんでっしゃろ。
h:
はぁ,先生のお店の料理,一度食べたいなと思って。すごく上品でおいしくて安いと聞きましたから。
目:
ま,安くはないけどな。でも味は神田川のところには負けまへんで。
h:
え?神田川さんとはお知り合いなんですか?
(一瞬の沈黙・・・)
目:
あれはわての弟子だったんだす・・・
(急に遠い目になる目黒川)
h:
あの,えーと,何だかちょっと違う話になりましたんでぇ,先生にわぁ,インタビューしてもらうということでぇ・・・
(うろたえるhideandseek)
目:
・・・あ,すんまへん。ちょっと若い頃のことを思い出してしもて。何の話やったかな。
h:
まだ本題に入ってなかったかと。
目:
そうやったな。今日は食べ物の話を聞かないかんのやった。
h:
先生の専門分野ですね。
目:
わては日本料理専門やからタイ料理のことはよー知りまへん。
h:
先生はタイ料理,なにか食べたことがありますか?
目:
そやなー,有名なトムヤムクンならあるけど・・・,その他は知りまへんなあ。
h:
トムヤムクン,辛くて酸っぱくスパイシーでおいしいですよね。私もよく頼みました。
目:
あんさんはバンコクでどんなものを食べてたん?
h:
そうですね,普段の日は仕事を終えて街の食堂に行って,まずビール。私は現地ブランドのクロスターというのが好きでした。で肴に枝豆,冷や奴,それから焼き鳥,餃子あたりをつまんで・・・
目:
ちょっと待っとくれやす,それ,日本のサラリーマンと全然変わらへんやんか。
h:
そりゃそうですよ,私は日本人ですから3度3度,タイ料理を食べてたら体が保たないじゃないですか。
目:
ま,それも言えてるわな。ほんじゃタイの料理はあんまり食べなかったん?
h:
そんなことはないですよ。職場の周りはタイ人の生活の場そのものでしたから昼食は必ず地元のものを食べていました。

目:
どんなもん?
h:
麺類が多かったですね。タイの麺はバリエーションが沢山あります。クィッティアウという米の麺はそうめん状,うどん状,きしめん状の3種類,それぞれスープをかけた汁そば,タレで和えた和えそばの2種類の食べ方があります。その他にバミーという小麦粉の麺もあって,具やスパイスも店によって違うのでそれだけでお店や屋台を廻る楽しみがあるわけです。
目:
なんやおもろそうやなぁ。スープや具はどんな感じ?
h:
スープは基本的に鶏がら出しの澄んだスープで,具に必ず入っているのが魚の練り物,日本で言うつみれや薩摩揚げのようなものですね。たまに小エビや鶏肉が入っていることもありました。その上にモヤシや葉もの,パクチーなどの生野菜がたっぷり乗っかってて,店によっては豚の血を固めたものが入っていたり,スパイスにピーナッツの砕いたのやエビ味噌が出てきたりと。それにテーブルにはナンプラー(魚醤),砂糖,酢,唐辛子が必ず置いてあって自分好みの味に調節して食べるわけです。う~思い出すとよだれが,ズズ~
目:
汚いなー・・・
h:
すんません。
目:
麺ばっかり食べてたわけやおまへんやろ?
h:
あとはソムタム(パパイヤサラダ)とかそのほかではチャーハンが好きでした。タイ語でカオ・パッ(ト)。カオはご飯,パッは炒めるの意味で,カオ・パッ・ガイなら鶏チャーハン,カオ・パッ・クンならエビチャーハン,といった具合で。
目:
ふーん。
h:
私が一軒,チャーハンで気に入ってた店がありましてね,そこの親父さんがまた傑作だったんですよ。席に座ると必ず調理に使うお玉を持って注文を取りに来るんですけどね,いつも上半身裸,パンツ一丁で出てきて,日本だったら保健所が黙ってないだろーな~,なんて思ったりして。色黒で顔つきはごついんですけど笑うと前歯が無くて,意外に可愛い顔になっちゃって,アハハーなんてね。そうそう,漫画家の赤塚不二夫さんによく似てて・・・
目:
ちょ,ちょっと話がずれて来たで~。日本で食べるチャーハンとどう違うん?
h:
ほとんど同じなんですけどそれが何故かおいしいんですよ。米は粘りけの少ないタイ米ですからチャーハンにとても良く合います。具は鶏肉が好きでした。タイの鶏肉は味が濃いというか,日本の鶏肉とは比べものにならないくらいおいしくて,ガイ・ヤーン(タレに漬け込んで焼いた鶏肉)なんてすごくジューシーで今でも夢に見るくらい食べたいですね。
目:
夢に見るんかいな,そりゃ,ただ事やおまへんな。
h:
道端の屋台で焼いて売っている焼き鳥も良く買って食べました。喉が渇けば本物のオレンジを搾る生ジュース屋の屋台もありましたし。
目:
屋台が随分多いんやな。
h:
はい,確かに多いです。日本だとどこに行っても自動販売機がありますけど,それを屋台に置き換えたと思って下さい。
目:
はいな。
h:
町中だとそれくらい沢山の屋台が出ているんです。
目:
そりゃ,半端やないな。で,どんな屋台が多いん?
h:
麺類などの食事が出来る屋台はもちろん多いですけど,果物屋や花屋,昆虫屋,メッキ屋,お守り屋と,その他何でも有りでしたね。
目:
ちょっと待っとくれやす。果物屋と花屋は分かりま
したけどそれ以外の屋台は何だかよう分かりまへんで。
h:
えー,語ると長い話になるんですけどいいですか?
目:
あんさん,語りだすと本当にどーでもえー話になるさかいな・・・
h:
えっ,何か言いました?
目:
いや,こっちの話や。屋台の話はまた次回にしてもらいまひょか。
h:
もうお終いですか?
目:
前に言いましたやろ,わて,意外にあっさりした男でんねん。
h:
次回は「目黒川俊郎の知られざる過去を探る!」ってのはどうです?
目:
おっ,それ面白そうでんな,って放っといてちょうだい。ほなまた次回,さいなら。

4件のコメント

  1. こんばんは。
    タイのお料理専門家になれますやん!^^
    楽しく読みましたよ。
    現地の写真もたくさん紹介されてますし面白いです。
    もう一度訪問した際には屋台特集ですね。(笑)
    また来ますね。^^

  2. こんばんは。
    らいとさんに大阪弁をコーチしてもらわなきゃいけないかもm(_ _)m
    屋台の話もいろいろあるので近いうちにUPしたいと思っています。
    また見てくださ~い。(^^)/

  3. こんにちは^^
    テーブルにはナンプラー(魚醤),砂糖,酢,唐辛子が必ず置いてあって自分好みの味に調節
    ってありましたけど。。
    仮にそれらを入れないで食べると美味しくなかったりするんですかねぇ。。
    私。。辛いものがあんまり得意じゃないもので。。
    チャーハン系はナンプラー入ってるんですかぁ。。
    以前に一度だけ。。ランチを食べに入ったお店がタイ料理を出してくれる所だったんですが
    から揚げみたいなお肉に甘まくて辛いソースがかかっていたんですが独特な味がして
    何が入っていたんだろうと、未だに気になって仕方がありません。
    ちなみに。。今はそのお店は無いそうです。
    だから確認したくても出来ないんですぅ。。
    あぁ。。気になる。。

  4. maaさん,こんばんは。
    >>仮にそれらを入れないで食べると美味しくなかったりするんですかねぇ
    そんなことはないです。私は唐辛子を少し入れるくらいでしたが,
    いつもそれでおいしく食べていましたよ。
    辛さは料理によって千差万別,まちまちでした。
    タイ人は自分の味に強い信念を持っているようで,
    個人差はありますが必ず自分流に味を調節して食べていました。
    調理した人もそれを気にすることなく当たり前と思っているようでした。
    もっとも一度,タイ人と日本料理を食べに行ったときに,
    茶碗蒸しに砂糖を掛けるのを見て胸が悪くなったことはありますが・・・(-_-;)
    私が食べたチャーハンは塩味が多かったような・・。
    ナンプラーも使われていたかもしれません。
    タイ料理は香辛料や香草がたくさん使われていてスパイシーで個性が強いものが
    多いので,日本人に合うもの,合わないものがあるのだと思います。
    機会があればいろいろ食べてみると良いかも知れません。
    因みに私はココナッツミルクで味付けされたもの以外は何でもOKでした。
    (ただし青唐辛子だけは要注意です。インゲンと間違えて思いっきり噛んでしまい
    辛さで目眩がしたことがありました。(@_@))

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