両親と同じ屋根の下で暮らし始めて4ヶ月経ちました。
結婚して家を出るまで一緒に住んでいた父母なので新鮮味はないかと思えば大違い。改めて観察してみるとこんな人達だったのかと呆れることがしばしばあります。
例えば,父の好き嫌いの激しさ,食べられないものの多さはちょっとした驚きでした。
マヨネーズ,酢,唐辛子,ニンニク,牛乳,バター,チーズ・・・
これらの調味料,香辛料が基本的にダメで,お好み焼きはソースだけで食べ,酢の物は少し食べて鼻の頭に汗をかき,キムチは辛くてニンニク臭があるから絶対に箸を付けず,デザートのプリンにいたってはシッシッ,といった状態。
大正生まれだからってわけでもないと思いますけどね。あと、塩辛もまず食べません。
それに加えて、口にする食材の堅さ・柔らかさ,甘み・塩気などのストライクゾーンが極めて狭く,母は炊飯の水加減とみそ汁の味付けには長年気を遣ってきたようです。
私は土日にしか台所に立ちませんが,最初のうちは(たまにはいいじゃん)と思ってニンニク入りの餃子なんかを焼いたりしました。でも結局は残して「これ,やる」と言って私に皿を回すので諦めましたよ,もう。
まぁ,そんな好き嫌いの多い食生活でも健康と体力は維持されているのでいいにはいいのですが,周りからするといろいろ気を遣わなくちゃいけないので迷惑な話だし,だいいち楽しみを自ら狭めてしまっているのがなんとも寂しく思えてきます。
食べ物の好みは人間の存在証明そのものからですから多少のことは仕方がないとしても、あまりに多いのは困っちゃいますよ。
かくいう私も自慢じゃありませんが嫌いなものはありましてね。「伊達巻き」と「魚の皮」。まだかわいいもんでしょ?