ブラジルの大作曲家ヴィラ・ロボスは、ウィスキーと葉巻をこよなく愛したそうです。そして,その生涯で「私の作品は、未来に向けての返信を期待しない手紙だ」という言葉を残しました。
カッコえェ~。
クールなロボスおじさんに少しでもあやかろうと,先日私めは,カッコつけて近所の中南米バーにてキューバ産の葉巻を試してみました。ウィスキーではなくラム酒のグラスを傾けながら。
バーのマスターは若葉マークのヨッパライに、葉巻は薫りを楽しむべし、煙は肺に入れるべからず、1本は1回で吸い切るべし、火は消えるものと思え,・・・カウンターの向こうから蘊蓄を語ってくれました。
初めて吸った葉巻は,辛くて味も素っ気もない,ただただ煙ったいものでした。当たり前ですね。タバコに変わりは無いのですから。太い分だけ,煙が余計に出るようです。
吸い終わった私は「タバコと大して変わらないのに,1本1200円は高いよね~」と捨て台詞,もとい,言葉を残してバーを出たのでした。マスターは苦笑い。カッコ悪いことこの上なし。
葉巻とは,そもそも非喫煙者が手を出すものではない,と悟った宵でありました。
ヴィラ・ロボス没後50年(葉巻を咥えたポートレイト&イラストを交えた記事)
Maco Brasil「クラシックの作曲家 Villa=Lobos」