今朝、ニッポン放送のラジオショッピングでカニラーメンを取り上げていました。それを聴いてカニがらみの昔話を思い出したので、本日はそのあたりの話を。
宴席にカニが出てくると、それまで賑やかだった座が一気に静まり返る…、そんなことがよくありますね。
タラバもズワイも毛ガニも食べて美味しいのだけど、殻から身を取るのに夢中になってしまい話どころではない、そんなところでしょうか。
座のカニ食いがひと段落したタイミングで、筆者は「昔はカニが安かった」という話題を出すことがよくあります。
この話題に共感してくれる人は不思議なくらい少ないのだけど、逆に興味を持って傾聴してもらえたり、「御大尽のオボッチャマだったんじゃない?」みたいなツッコミが入ったりしてそれなりに盛り上がるので、その辺を期待しての悪癖(?)みたいなものかもしれません(笑)。
- ◆小学生の頃は街の魚屋で普通に毛ガニが売られていた
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- 家で月1回から二月に1回くらいの頻度で毛ガニを食べていた記憶がある。
- 我が家は決して裕福ではなかったにも関わらず比較的高頻度で食べられたのは、きっと庶民的な価格で売られていたのだろう。
- 四人家族で1杯が普通。たまに二人で1杯のときは「ヤッター!」という感じだった。
- いつ頃からかは覚えていないが、ある時期から急にカニが食卓に上らなくなってしまった。
詳しいことは知りませんが、おそらく1960年代後半から国際的に機運が高まった海の国際法秩序作り、具体的には各国の200海里漁業水域設定が進んだ関係で、カニの値段は一般庶民が簡単に手出しできないほど上がってしまったものと推測しています。
それはともかく、その頃の心象風景としては…
茹でた毛ガニを無言で解体する40代の夫婦と小学生の姉弟。サラダボウルに累々と積み上がる舐めたように綺麗になったカニの残骸・・・、てな感じ。
雄雌の違いや、「月夜のカニ」、「カニは食ってもガニ食うな」などという言葉を覚えたのもそんな頃でした。
- ◆カニみそと身を物々交換する姉弟
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- 筆者は子供の頃、カニみそが苦手だった。一方姉はスプーンですくってそれは綺麗に食べていた。
- たまに身や味噌の少ないハズレのカニがあった。それが俗に言う「月夜のカニ」だったのかどうかは定かでない。
- カニ用のスプーン(フォーク?)があるのを知ったのは二十を過ぎてから。
- 同じく、カニ酢やディップをつけて食べる食べ方を知ったのもずいぶん後だ。
- だからではないが、今でも何もつけず素手ででむしゃむしゃ食べるのが一番旨いと思っている。
子供の頃、カニと言えば何と言っても「毛ガニ」でした。今でこそポピュラーなタラバ、ズワイを知ったのは二十前後だった気がします。
だから、たまには思い出したように子供のころから擦り込みのある毛ガニが食べたくなるのだけど、なにしろ1杯数千円の高級食品ですから、おいそれとは手が出ません。
そういえば、今朝聴いたラジオショッピングで取り上げていたカニラーメンは、どんなカニの風味を再現しているのだろう。
・・・否、
カニはラーメンのスープや麺で味わうものではなく、足と爪をむしり甲羅を開けて、素手でワイルドに食べて初めて本来の味が知れるものです。
ズルズル音の出る食べ物で、カニの風味を再現しようとすること自体に無理がある気がしますね。
なぜって?
カニは、無言で(無音で)黙々と・・・、が正式な食べ方の作法だから。
いつも以上に強引でした(笑)。
ちなみに冒頭の星空には、「蟹座」が…
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