飲食店の危機管理

先週,飲みに行ったお店での出来事。
以前に一度行ったことのあるアジアン料理屋に二人で飛び込み入店し,掘り炬燵式の個室に通されました。コリャ落ち着いていいや,と飲み始めて小一時間ぐらい過ぎたとき。

突然,ジリジリジリジリジリッと火災報知機のベルが鳴り始めました。部屋を出てみると廊下には煙が充満しています。キナ臭いわけではなく,むしろ香ばしい煙で,すぐに隣の部屋で若い女性2人で食べているジンギスカンが発煙元と分かりました。

問題はその後で,煙はなかなか消えず,ベルは断続的に鳴り続けるにもかかわらず,店員からは何の案内もありません。もう少し飲みたいが,煙いし,うるさいし,全身にジンギスカン臭が染み付いて来るし・・・。

段々と腹が立ってきたので,酔った勢いで(二度と来るか!)と思いながら席を立ち,レジに向かったところで店員からやっと「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」との謝罪がありました。


「何なんだよ,せっかく落ち着いて飲めると思って来たのに。どうなってんだよこの店は,ったく!」
店員
「申し訳ありません!お客様には大変なご迷惑をおかけしましたので,本日は御代の方は頂かないということでご容赦願いますっ!」

「えっ? あ~,そ,そうなの・・・,ん,まぁ,換気が悪いみたいだから,設備を改善してもらえば,また来るから・・・」

オッサンの(半額は当たり前だろ!)ぐらいの勢いを受け止め,(また来てもいいかな?)と翻意させるような見事な対応。危機管理が出来ていないようで,ある意味出来ているお店でした。


 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください