四国八十八ヶ所札所巡り_第7回(写真編)

この盆休みを利用して7回目の四国巡礼に行ってきました。

この時期なので当然ながら猛暑の5日間でしたが、麦茶をがぶ飲みしながら予定の17ヵ寺を回って、無事に戻って来ることが出来ました。

詳細は別途「データ編」、「所感編」にまとめるとしてましたので、本稿には取り急ぎ写真のみアップします。どうぞご覧ください。

 

 

夜行バスで愛媛県のJR今治駅に到着。今回は、ここからスタート。

 

 

予讃線で1駅移動して伊予富田駅から歩き始める。

 

 

この暑いのにアスファルトの道路を歩く人はいないよな…、と大汗で歩く。

 

 

田んぼの稲は伸び盛り。刈り入れは近い。

 

 

一ヶ寺目は、59番国分寺。

 

 

「お大師様と握手して、願い事を一つだけ。あれもこれもはいけません。お大師様も忙しいですから」と看板に。はぁ、ごもっとも。欲張ると碌なことはない。

 

 

こういう寺もあった。61番香園寺。

 

 

RC造の大聖堂には、ご本尊と弘法大師が並んで祀られている。珍しい。

 

 

お見苦しくて恐縮です。初日でこれ。このあと4日間、晴天猛暑が続いた。

 

 

愛媛県は柑橘王国。まだ青いね。

 

 

64番前神寺の本堂は、権現造という神社の建築様式らしいが・・・

 

 

正面の広場から。杉木立を背景にした荘厳なファサードが素晴らしい。

 

 

暑い暑いと言っても日は暮れる。

 

 

2日目の朝。石鎚神社のある高台からは一面の田んぼと瀬戸内の工業地帯が一望できる。

 

 

神社の会館に泊まったので朝会でお祓いを受ける。神仏習合の鷹揚な国に生まれてよかった。

 

 

今日も強烈な日差しだ。実った稲穂がこうべを垂れる。

 

 

黄花コスモス

 

 

60番横峰寺へは、不定期運行のマイクロバスで登る。
つづら折りの山道を華麗なシフトワークでブイブイ駆け上がるおっちゃん。たった一人の乗客(筆者)は、脇汗で両足を踏ん張る。

 

 

静寂の横峰寺。聞こえてくるのは蝉の声だけ・・・、と思ったらアコギで歌を納める若者がいて、ちょっとびっくり。

 

 

歩いて下る途中の湧き水。容器はちょっとアレだが、冷たくて旨かった。

 

 

黒瀬湖。画面奥には黒瀬ダムがある。こういう眺めに巡り会えるのもお遍路の楽しみだね。

 

 

そして、夜はやはりこれ。連日、ペット麦茶を4〜5本飲んでると思うけどこれだけは別腹ですな。

 

 

水分補給…、と念仏を唱えながらいったい何種類飲む。

 

 

さて3日目、今朝も快調。65番三角寺への登りはここから始まる。

 

 

こんな勾配を1時間半上った。スッスッハッハッ、ゼーゼー……、快調なりに息は切れる。

 

 

やっと着いたと思ったらこの石段だ。弘法大師も容赦ない。

 

 

お遍路の通り道には、ありがたいことに所々にこんな休憩所が設けられている。
ここで地元のおっちゃん(敬意を込めてこう呼ばせていただきます)が声をかけてくださって、冷たいお茶をいただきながらしばらく話をした。

 

 

流れで四国のうどんの話になり、「よしゃ、美味いうどん食べに行こ」ということになってご馳走してくださった。
コシがあってもちもちで実においしかったのだが、それ以上に、おっちゃんの気持ちが嬉しかった。ご馳走さまでした。

 

 

これは、象ヶ鼻岩銭形展望台からの眺め。
おっちゃんが「ヒマやけ〜」と次の寺まで車で送ってくださった。
68番神恵院、69番観音寺はすぐこの下だ。ありがとうございました。お会いできてよかったです。

 

 

神恵院の本堂はRC造だが、厳かさは古い寺に負けない。建物じゃないね。

 

 

本堂の中を拝見したかったが残念。

 

 

次の70番本山寺を目指して財田川の土手を5km西に歩く。

 

 

鉄橋もくぐる。

 

 

4日目、本日も晴天なり。
ロープウェーで四国お遍路の最高地点、標高910mmの66番雲辺寺に向かう。
昨日見た銭形砂絵は、ケーブルの延長線上の海端だ。

 

 

雲辺寺境内の五百羅漢。悟りを得た聖者は表情がいい。

 

 

雲辺寺の展望館に立つ毘沙門天は、強そう。

 

 

展望館からのパノラマ。
毎日こんな景色を眺めていれば、細かいこだわりなんかなくなるだろうな。

 

 

再びロープウェイで下界に下りて、人気のない道をひたすら歩く。
熊は出ないと思うが…

 

 

歩く、歩く…

 

 

歩く、歩く、歩く…

 

 

天気は良過ぎで猛暑だけど、二足歩行できること、自分のペースで前に進めることに感謝の気持ちが夏雲のように湧いてくる。とにかく気持ちが良い。

 

 

右手の土手の向こうは瀬戸内名物、大きなため池だ。

 

 

上にあがってみた。
地には一面の田んぼ……

 

 

……空には夏雲。

 

 

そして、4日目も暮れる。

 

 

5日目、今回の最終日だ。
71番弥谷寺の金剛拳菩薩像。

 

 

弥谷寺の本堂までは540段の階段を上る。
その途中、煩悩の数の直登階段を(やり過ぎだろ)とブツりながら上る。煩悩だらけだ。

 

 

弥谷寺を後にして72番曼荼羅寺に向かう。
「かつての遍路道は、こんなじゃったのう」石仏はかく語りき。

 

 

異世界へと続くのか、カーン、コーンとこだまする竹林の道。

 

 

へんろみち保存協力会」が、遍路道に立てている道しるべ。
同協力会ほか地元の方々の御尽力で現代の四国お遍路は成り立っている。頭が下がります。

 

 

こちらでございますよ、お気をつけてお進みくださいまし…

 

 

そうですか、ここは右ですか…

 

 

73番出釈迦寺は、小高い丘の上にある。

しかし、お寺って得てして高いところにあることが多いね。

 

 

道しるべに教えられて74番甲山寺を目指す。
まぁ、たまにはスマホも見ますがね…

 

 

田園風景の中でこんな絵になる風景に出会うと嬉しくなる。
日本から電柱がなくなるのはいつの日か。気長に待とう。

 

 

台風が四国を目指して北上している。
雲間からの陽光にスポットされる甲山寺。

 

 

だんだん黒い雲が増えて風も強くなってきた。

 

 

善通寺市に入った。
四国のうどんは、愛香徳高4県どこでも高レベルだ。
お昼を回ったところで製麺所を通りかかったが、売り切れで閉店していた。残念。

 

 

休みたいが先を急ぐ。

 

 

今回最後の寺(結果的にだが)。75番善通寺に着いた。

 

 

善通寺(生誕の地)は、高野山(修行の地)、東寺(根本道場)と合わせて空海三大霊跡の一つとされている名刹とあって、他の寺と違う賑わいがある。
当初は、76番金倉寺まで進む予定だったが、この寺に来て今回に相応しいゴールのような気がして急に力が抜けた。

 

これにて、7回目のお遍路はおしまいです。ご高覧ありがとうございました。

 

以下、蛇足です。

さあ、JR四国バスで帰ろう。
しかし改めてこの写真を見て、夜行バスの乗車場所「善通寺本郷通りバス停」の殺伐とした佇まいは、すごいと思いました(汗)。
JR善通寺駅前のロータリーは結構広いので、JR同士で良しなにお願いしたい。

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