I’m home.

師走のある日、このブログの作者hideandseekの長屋を料理人の目黒川俊郎が尋ねた。

 

目黒川:
風の噂でな、hideandseekはんが最近元気あらへんと聞きましたさかい寄してもらいましたで。
hideandseek:
あ、先生いらっしゃい。ご心配いただいて。
目:
あんさん、なんぞ悩み事でもあるんでっか?
ブログの更新もサボっとるようやし。
金の相談以外なら話、聞きまっせ。
h:
せっ、先生、相も変わらず唐突でいきなりですね。
そんなに焦らず、当たり障りのない世間話から入ると座が和むと思いますけど。
目:
えらいすんまへんな。わてほんまに気ぃ短いもんやから。
ま、せやな~、世間はいよいよ冬本番やけど、こんな時期はカキ鍋なんてええな~。
昨今いろいろ話題にはなっとるけどな。
あんさん、カキかはどう?好きでっか?

 

(急にうつむくhideandseek)

 

目:
・・・あやや、どないしたん、腹押さえて。
h:
「カキ」って聞いたとたん、何だか急に差し込みが・・・
目:
さ、さいでっか…、どないしたんやろ。
ほな話題変えまひょか。
h:
すみません、わがまま言って。
目:
わての商売柄、食べ物関係の話題になってまうけどな。
h:
あ〜、結構です。もう具合良くなって来ましたんで。
目:
ホンマに単純なお人やな…
あんさんこの頃、寒なったんで人肌が恋しいんとちゃいまっか?
それで元気あらへんとか。
そんな時には鉄板挟んでエエ人と差し向かいでお好み焼きなんかもエエでぇ。
「君の分まで焼いちゃってあげるよ」
「あら、返し方がお上手ね~」
「ささっ、焼きはボクに任せて君は食べなされ」
…とか何とか言っちゃってさぁ。
でも、やりすぎたらあきまへんで。あんさんも妻子持ちなんやし・・・

 

(再びうつむくhideandseek)

 

目:
ありゃりゃ、あんさん、やっぱりおかしいんとちゃうか?
洟まで垂らして・・・
h:
ズ、ズズ~
いつもなら先生の変な標準語で笑えるんですけど、今日は「お好み焼き」って聞いただけで泣けてきちゃいました。
ウェ~ン
目:
さよか~、今日はあかん日なんやな。
あっ、そや!
土産にもみじ饅頭、提げてきましたで。これでも食べて機嫌直しーや。
h:
あっ、先生、そ、それだけは、それだけは近づけないで下さい!
もっ、もみじ饅頭だけぇ~わぁ~~!
目:
あかん!
この人、ホンマにおかしくなってもた!

 

「カキ」,「お好み焼き」,「もみじ饅頭」に過剰反応するhideandseek。

彼の身に一体何が???

 

 

しばらくお休みしてしまいご心配をおかけしました。12月に入っていろいろありました。

落ち込んだ一番の原因は地方転勤の内示でした。赴任先は西日本の中核都市で最長3年間。
おそらく単身赴任になるでしょう。新任地での新しい仕事と疑似独身生活に全く魅力を感じないと言えば嘘になりますが、この歳でこの時期の遠隔地への転勤は少々堪えるものがあります。

内示から3週間経ち、未だ身辺はもちろん、自分自身の気持ちの整理すら付いていませんが、あと3ヶ月と少しで諸事に折り合いをつけなければ、と思えるところまで漕ぎ付けました。

さて、そんな状況の中でこのブログは今までどおり続けるとして、と。

 

家人たちを置いて行くとなると、家の中では私しか出来ない重要な仕事である朝のゴミ出しとベランダの掃除と植木の水遣りは、止むを得ず誰かに頼むとして、

その他・・・、その他は・・・、あれ?

私が居なくても、我が家は何の支障も無いような気がするのは何でだろう?

 

 

5件のコメント

  1. とりあえず、Welcome Home!
    では、今から読みます。

  2. Takaさん,どうも。
    ご心配をかけましたがそんな具合です。
    相撲取りに湿布,
    プロレスラーに反則,
    プロ野球選手に移籍,
    勤め人に転勤ってやつですね。
    人間到る処青山あり,ということだと思っています。

  3. もしかして、お身内に不幸でも?などと、いろいろ考えてとても心配していましたが、
    とにもかくにもお元気そうで、そこだけは安心しました。
    それにしても、遠い地へお一人での赴任は不安がありますね。
    知らない土地での一人暮らしはいろいろご苦労があるかと思いますが
    こればっかりは慣れていくしかないのでしょう・・・。
    私も生まれてから東京を出たことがないので、
    hideandseekさんのお気持ちを察することはなかなか難しいのですが・・・。
    でも!きっと赴任の地にはおいしい名物がたくさんあるでしょうし
    美しい景色に出会うこともあるでしょう。
    お仕事に慣れて余裕ができたら、ブログでそういった楽しい経験も紹介してくださいねっ。
    >>あれ?私が居なくても何の支障も無いような気がするのは何でだろう?
    いえいえ、家長というのは、具体的に何をやるという訳でなくとも
    そこにいるだけで頼もしい存在なんですよ~。

  4. しのぶさん,ご心配をおかけしました。
    ん~,なんと言いましょうか・・・
    こういう状況になると,今まで「なあなあ」で済ましてきたことに
    一応の決着を着けなければならないので,そちらの方が煩わしいですね。
    家人達の前では「わしも辛いんじゃが・・・」という姿勢を見せつつ,
    実は一人暮らしを結構,と言うよりかなり楽しみにしています。
    糸の切れた凧状態になるのは目に見えていますが,
    これを機会にいろいろやってみたいことはあります。
    掃除とか洗濯とか食器洗いとか。
    あ,こりゃ必須でしたね。
    ブログの方は私の場合,どこで書いても同じような内容になると思いますが,
    「カキ」,「お好み焼き」,「もみじ饅頭」の現地レポート辺りから
    始めるってのはどうでしょう。(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください