サークルの寿命


いつもこのブログを見ていただいているTakaさんのサイトで,私が所属している緑ギタークラブと同じ山内地区センターを拠点としている「ひまわりギタークラブ」が解散されることを知りました。直にコンサートを聞かせていただいたことはありませんでしたが,Takaさんを始めメンバーの方々には昨年の緑GCのコンサートに来ていただいたり,同じ地区センターの文化祭に出演したりしていたこともあって親近感を感じていただけに残念な気がしています。そのことに関連して入部4年目となった緑GCについて少し雑感を書いてみます。


【緑ギタークラブ】
今年で創部17年目の緑GCは当初3人のメンバーでスタートし,過去にはいろいろな紆余曲折があったそうですが現在は20名弱の部員で活動していて,平均年齢は恐らく50歳前後(1/3を占める女性メンバーのは推定年齢のため・・・汗),ギター経験は各人各様ですが大まかには中級から上,アマチュアのコンクールで良いところまで行くくらいの実力の人もいるので,そこそこ幅のある陣容といえるでしょう。音楽的にはギター合奏が主体で,コンサートの時にはプロのパーカッション奏者に入って貰いますが,普段は普通のギターだけで練習していて,特殊ギターなどは使っていません。ジャンルとしてはバッハ,ビバルディー,モーツァルトなどのクラシックが半分,あとの半分がタンゴほかのラテンもの,映画音楽などのポピュラー系といったところがここ数年の傾向です。

【なぜ緑GCに通うか?】
地理的条件や費用面を除いて私がこのクラブに通い続けている理由を考えてみると,
①音楽的志向,技術レベルが自分に合っている。
②気楽で押し付けがましいところのない雰囲気に惹かれるものがある。
③同じ楽器を弾いている人達と交流できる。
④旨い酒が飲める。(?)
といったところになるでしょうか。

もちろんクラブの創設メンバーで編曲者兼指揮者のTさんが学生時代の先輩だった(偶然の出会い)ことも大きな理由のひとつですが,①と②が合わなければ当然のことながら通い続けることは出来ませんし,③は世界の狭い私としては同じ楽器を弾く仲間というばかりではなく,人生の先輩や畑違いの方達(&家人と職場以外の女性達・・・案外これが一番の理由か?)と話が出来る貴重な機会になっていて,継続する上での大きな励みになっています。④は・・・(「皆まで言うな」の声にグッと飲み込むhideandseek)。簡単に言えばギターを弾くこと,いろいろな方とお付き合い出来ることが楽しいから通っているのです。

【社会人サークルの存続条件】
私の社会人サークルの経験は20代の頃に1年間と,今の緑GCでの3年間だけなのであまり偉そうなことは言えませんが,一般にアマチュアのギター(音楽)サークルが存続していくための必要条件を考えてみると,詰まるところは「リーダーの強い意志と継続のための動機付け」,これに尽きるような気がします。

緑GCの場合,歴代のクラブ代表とTさんがクラブをまとめて引っ張ってきました。特にTさんはクラブの創設当初から選曲とギター合奏曲の編曲,指揮を一手に引き受けて音楽面での中心となり続けて来て,たぶん現在の部員の方々の大半は多少の異論はあってもその音楽の方向性や選曲,演奏方針などに同調できるから緑GCに集まってくるのだと思います。

ただ当のTさんにしてみると技術レベルや音楽的嗜好の違いの中での選曲と編曲,ワンマンクラブにしないためのスタンスと雰囲気作り,代表との役割分担などなど,悩みは尽きないようで,たまに愚痴の一つや二つは出ることがあったりますが,それでも17年間クラブを維持して来られたということは先に言った「強い意志と継続のための動機付け」を持っているからこそだと思うのです。

【リーダーの交代】
もし仮に緑GCのリーダーが交代することになったときに,そういった「強い意志と継続のための動機付け」を持った後継リーダーが現れるかといえば,現実は非常に厳しいでしょう。少なくとも私には勤まりません。なぜならば,その苦労多い役割を引き受け,多様な考え方や嗜好を持つ人達をある目標に向かって引っ張っていく仕事は誰にでも出来る訳ではなく,音楽的,演奏技術的なものを求められる以上に,リーダーとしての資質が必要だからです。今般,ひまわりGCではリーダーをされていた方が引退され,後継者が現れなかったために解散ということになったようですが(ひまわりGCの皆さん,勝手に解釈してすみません。),そのような事態は緑GCにもいつかは訪れるものであり,アマチュアのサークルであればどこでもが抱える宿命と言えると思います。

【サークルの寿命】
すなわちサークルにも「寿命」というものがあって,種々雑多な考え方や向き合い方,スタンスの違う人の集団がたまたま解散という事態に陥ったとしても,それはそのサークルの「寿命が尽きた」,ということになりはしますまいか。たとえ残る人々が努力を重ねたとしても最後の数パーセントは人の力の及ばないものがあるのではないかと。なんだか抽象的で意味のよく解らない結論になってしまいました。(大汗)

次回,緑GCの練習は藤が丘地区センター。こちらも山内地区センターと同様,駅から近くて練習後のミーティング会場には事欠かない好立地のため,今年2回目の暑気払いを兼ねて集まることになっています。一体何を基準に練習場所を決めているのやら。(アッ,いつも練習場所の手配をしていただくIさん,Sさん,Nさん,お気遣いをいただきありがとうございます。今度は青葉台駅前なんかも良いかも知れません。エッ?飲み会の予約をしてる訳じゃない?ハイッ,仰るとおりです。)

2件のコメント

  1. hideandseekさん、おはようございます。
    「ひまわりギター」へのチョットしたTributeのトピック、ありがとうございました。
    「ひまわりギター」のメンバーが各々「ひまわりの種」となって、別のサークルでも、個人的なギター活動にせよ、「ひまわりギター」らしさを持ち続けてくれれば言いと思っています。
    それはそうと、いつも書き込みに一瞬「?」と思わせる写真の数々、なかなか「気になる存在」です(笑)。

  2. hideandseek

    Takaさん,こんばんは。
    ひまわりの花から種がこぼれ,その種が別の場所で根付いて,また花を咲かせる。
    そしてその子ひまわりは親ひまわりにちょっとだけ似てる・・・。そうなることをお祈りしています。
    写真はほとんどの場合「本文とは関係ありません」というやつですが,
    ブログに内容が無く且つ駄文,と来れば写真でも掲載するしかないので・・・。(-_-;)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください