中山千夏の「ブラッドベリの十月はたそがれの国」と「十三階段」

若い頃はラジオの深夜放送をよく聴いたので、今でも「パック・イン・ミュージック」、「パンチ・パンチ・パンチ」、「プレイボーイ・クラブ」、「ナベサダとジャズ」、「なっちゃんチャコちゃん」「モコ・ビーバー・オリーブ」、「中山千夏」、「大村麻梨子」等々、懐かしい番組や人の名前を思い出すことがあります。

 

最近、実家の片付けをする中で、その昔使っていた机の引出しの奥に古いノートを発見しましてね。

ページをめくってみたら、たまたま中山千夏さんの歌の歌詞が汚い字でメモってありました。

「ブラッドベリの十月はたそがれの国」と「十三階段」。

 

思い起こせば、どちらも彼女がパーソナリティを務めていたラジオの深夜番組で知り、今でも頭の片隅に残っている曲です。

 

「十三階段」は、そのものズバリの曲名と歌詞がきちんと書いてありましたが、「ブラッドベリ………」の方は曲名が書いてなかったので、ネット内をちょこちょこ探してみたところ以下のサイトに行き当たりました。

「ラジオマンガ」と「あなたまかせ」satonao.com

 

現在、コミュニケーション・ディレクターとして活動されている佐藤尚之(さとなお)さんのサイトです。

以前からお名前とサイトの存在は、「おいしい店」関係を斜め読みさせてもらったりして何となく知っていました。1961年生まれとのことで、おおむね筆者(私)と同じ世代の方だったんですね。

 

曲名はやはりそのものずばりでしたが、本日は懐かしさ全開、前述2曲の歌詞を自分のメモとしてここに残しておきたいと思います。

備忘と身辺デジタル化の一環。終活適齢期でもありますので笑。

2曲とも、中山千夏さんのオリジナル曲と思われます。著作権関連で支障があればお知らせください。

 

 

「ブラッドベリの十月はたそがれの国」作詞/中山千夏
 
ブラッドベリーの十月は たそがれの国
うすやみの中から カーニバルの列車が
魔法使いをたくさん乗せてやって来る
おさない少女が わたしの手をとって
一緒に見に行かないかって誘ってくれた
わたしは少しふるえて ついて行く
カーニバルの電球は りんごとみかん
運命のからんだ ルーレットを回し
女の指はあやしいまじないをする
おさない少女が 鏡の迷路から
老長けたしぐさで呼んでるけれど
私の足はなぜだか 動かない
ブラッドベリーの十月は たそがれの国
走り出す木馬に またがった少女は
枯れ葉のうずにまかれてかん高く笑う
からかう目つきで 私をふり返り
どうして行かないのと尋ねるけれど
私の夢は もう覚めかけている

 

 

「十三階段」作詞/中山千夏
 
一段登って くたばれお巡り
二段登って 笑わば笑え
三段登って さよなら皆さん
四段登って おふくろさんよ

あきらめてくれ 産まなかったと
しかりものの妹よ 許してくれ
首つりの道 のぼった兄を

五段登って アパートの部屋の
六段登って おまえと俺の
七段登って 愛のおわりは
八段登って 泣いてながれる
九段登って おまえの血の色
十段登って もうすぐ行くぞ
十一登って この世の愛は
十二登って あの世で咲かそう
十三登って おまえの・・・
おまえの手招く 手に取りすがり
二人で登る十三階段
二人で登る十三階段

 

 

時は経っても古びていないし、独自かつ強烈な世界観が素敵です。

 

ちなみに、ネット内で2曲の歌詞は発見できませんでした。

紙ベースならどこかに残っているのだろうけど、芸術性の高いもの、普遍性のあるものが時と共に埋もれ忘れ去られてしまうのは勿体なく残念なことです。

 

また、同じ世代の者同士がその時代に感じた空気や物事を共に思い出したり懐かしんだりするのは、人生の醍醐味の一つだと思うのです。

懐古趣味と言えば後ろ向きかもしれないけど、筆者としては大いに楽しみたい。

最高の酒肴でもありますし…………

 

さて、いま進めている実家の片付けが収束したら、人生が片付いてしまう前に昔読んだ古い本でも引っ張り出してみますか。

 

 

 

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