大宮氷川神社 / 見事なケヤキ並木とタイ料理

いえね、この年になりますってえと大型連休だ、ゴールデンウィークだなんて聞いても「なんの話?」てなもんで嬉しくともなんともないんでございますよ。

ようやく今日は五月も八日で、朝からテレビやなんかで何とやらが終わるなんつってワーワー騒いだりしてるんで、「ヘ〜、そりゃようござんした」なんてホッとしてるくらい。

 

まあ、そうは言ってもまだ枯れちゃいないし油っ気も少しは残ってるんで、一日だけちょいと出かけてきやした。

いやいや、海に近い方だったり耳のでかい黒ネズミが出るような人が多いとこは端から苦手なんで、ちょっとばっかし名の知れた神様んとこへご挨拶に行っただけなんですがね。

 

どこって、大宮の氷川神社

 

 

まあ、さいたまの在の方なんですが、ここはなんたって参道のケヤキ並木が見事だね。

新都心駅からちょいと北に寄った入口から氷川のお社まで、これがだいたい二十町近く(約2km)続くんでございます。

 

いくら不信心なあっしでも、さすがに気圧されるような見事さで「気」ってんですか、何やら深いとこで感じるもんがあって身の引き締まる心持ちがいたしやした。

ちょうど頃合いで青葉若葉の香りも染みやしたし。

 

そう言やこの辺りは、盆栽屋が多い一帯らしくって、参道にゃあ客寄せみたいに見事なやつがいくつも並んでやした。

なんでも、なんとやらの震災で東京の本郷辺りを焼け出された人たちが、このへんに越してきたのが始まりらしいけんど、霊験あらたかな神さんの社中なんて豪気なとこへ集まって来たもんじゃねえですか。

 

 

まあ与太はさておいて、そんなこんなで一日遊んできたんですがね…………

 

 

そうそう、忘れねえうちに書き留めておきやす。

タイ料理「カンラヤ」埼玉県さいたま市大宮区土手町2-2-1

 

お参りを終えて腹が減ったんで、近くのシャム料理の店で昼餉にしやして、これが滅法旨かったんでげすよ。

 

こう見えても若けえ頃ぁ、シャムのバンクーバーじゃなくてバンコクっつうとこに出稼ぎに行ったことがありやして。

そんとき食べた旨い米粉のそばとおんなじもんがここで食えたんだ。パンパンノンノンとやったおかげだね。

 

ドクダミみてえな匂いの例の菜っ葉もたっぷりで、思わずシャムのレコを思い出しちまったわけで、へへ。

食い気が勝って、写し絵を持って帰って来られなかったのが悔やまれるね。

 

大宮の神様は霊験あらたかなだけじゃなくって、一時もしねえうちに効き目が現れる。

さすが、ありがてえじゃねえですか。

みなさんもどうぞ一度詣でてみてくださいまし。

 

おしまい

 

 

 

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