シビックは美しい

先日,軽自動車のデザインについて書きましたので,その勢いで今日は普通車,特にセダンについて。

国産車の現行セダンで一番美しいと思うのはホンダのシビックでありまして,プジョー407に匹敵するグッドデザインだと思うのです。

ホンダは元々,車高を低く,横に平べったい形に持っていきがちなメーカーので,居住性の悪さなどで評論家には酷評されることが多いわけですが,今期のシビック(セダンのみ!)は何の迷いも無く極端な方に持って行っています。即ちフロントウィンドを寝かせて,そのままのラインで滑らかに屋根を描き,リアウィンドウまで繋げる流れるようなデザイン。あくまで全高は低く抑えています。いや,そう見えるように造っています。とにかくカッコエェ。

ところが,このシビック。ホンダの他のセダン同様,あまり売れていないと見えて,街中で見かけることはほとんどありません。ハイブリッドをラインナップに加えているものの,トヨタ・プリウスのようなエコカーのイメージは無く,そうかと言って,スポーティやファミリーやリッチなイメージでもなく,限りなく中途半端に終わっているからでしょうか。それとも唯一の欠点,安っぽいフロントマスクだからでしょうか。

でも,売れなくてもいい。車は美しくあればそれで良し。
毎朝,通勤途上で目にする,隣の会社の駐車場に停めてある白いシビックを見て,そんなことを思う昨今であります。

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