病気すると説教がしたくなるか

人は誰しも健康が大切と分かってはいても、普段どおりに当たり前の日々が続いていると、得てしてそれを忘れてしまうものでございます。
(なんだなんだ、このしおらしい書き出しは)

先週は火曜日の早朝に突然、具合が悪くなって布団から起き上がれなくなり、それから4日間続けて金曜日まで仕事を休んでしまいました。起き上がって身体を動かすと襲ってくる強烈な吐き気とフラフラ感。特に頭を少しでも動かすと胃の奥からアイツがせり上がってきて・・・。

宿酔いの親玉が束になって襲い掛かってきたような不快感でした。夕方になっても全然退かないし。

発症から2日間は、辛うじて壁伝いにトイレへ行くだけで、それ以外はほとんど動けず食事も摂れず、ただひたすら布団で寝ていました。

4日目金曜日になってなんとか外を歩けるようになり、近所の耳鼻科病院で検査、診察してもらった結果は「良性発作性頭位眩暈症」。難しいにも程がある病名ですが、内耳の三半規管の内側に老廃物などが付着して平衡感覚が正常に保てなくなる病気らしく、
原因は風邪、ストレス、疲労など人によって様々なことがあり、老廃物が離脱(?)すれば症状は回復するのだそうです。

「要するに病名の通り良性で、繰り返す可能性がないではないが一過性のものであり、決して珍しい病気じゃないんですよ」

医師からそう聞いて初めて安心できましたが、寝ている間は(社会復帰出来るだろうか)、(頻繁に繰り返す病気じゃなかろうか)などと不安の固まりの日々でした。

6日目の今日は、処方された薬の効果もあったようで、まだ多少のフラフラ感はありますが何とか普通の行動が取れるようになりました。明日からは普通の生活に復帰し、職場に出て仕事の遅れを取り戻さなくては、などと思っています。

しかし、しかしですよ。
明日以降の私は、職場で思いっきり説教オヤジになりそうな気がしてなりません。

「若いつもりで健康が当たり前だと思ってんじゃね~ゾ!」
「おめ~がいつ死んでも誰かが代われるような仕事をしろ!」
「自分ひとりで生きて行けるなんて思ったら大間違えだ!」

ウム、これって全部自分に向かって言わなきゃいけない台詞ジャン(大汗)。

具合が悪くなって始めて分かる健康の大切さ、人の気持ちの有り難味・・・
臥せって天井を見上げながらそんなことを考えました。しおらしく締めます。

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