この6/1(木)~2(金)は、台風の余波で近畿、東海、関東にかけて大雨が降り、JR東海は2日(金)の午後から新幹線、在来線とも翌日午後まで運休しました。
旅行や帰宅の足を奪われた利用者は、各駅や乗車中の列車内で右往左往しましたが、100年に一度より頻度が低い「まれな雨」と形容されるほどの悪天候でしたから、大方の人たちは(仕方ない)とあきらめの表情でした。
なぜ、そんな見てきたようなことが言えるかというと、ちょうど大阪に業務出張した帰路に運悪くその渦中に巻き込まれたからです。
おかげで想定外のホテル泊&余計な出費を強いられたうえ帰宅が丸一日延び、予約していたワクチン接種も行けなくなるという被害を被り散々でした。
……とは言え無事に帰宅は出来ましたから、何はともあれそれだけで吉とすべきでしょう。
そんな体験の中で感じたことが3点ありましたので書いてみます。
1.鉄道関係者には頭が下がる
これは言うまでもありません。
あくまで素人の想像ですが、想定を超えた悪天候の中、旅客運送と安全優先の狭間での運行と危険回避の判断、混乱する旅客への対応、チケット処理等々。
次いで天候回復を睨みながら運転再開の判断、そして悪天候の中で行われていたであろう重要な保線点検等々には、部外者の想像をはるかに超える職員、関係者のご苦労、ご尽力があっただろうと思います。
本当にお疲れ様でした。
2.臨機の判断の難しさ
今回、気候が急激に変化したため情報が不足、錯綜し、そのため行動の判断に迷う場面が何度もありました。
例えば、のぞみ号が米原駅で運転打ち切りとなったときには……
- そのまま車内に留まる
- まだ動いていた在来線に乗り換えて先に進む
そのとき筆者は2、在来線に乗り換える選択をしましたが、その先でも今日中の帰宅は無理と覚悟した上で……
- ターミナル駅の名古屋まで行って様子を見る
- 混乱が予想される名古屋より手前でホテルを探す
…と、また迷いが生じます。
結局、土地勘のある岐阜のビジネスホテルに一泊したんですが。
今回の場合、最大の目的は一刻も早く無事に帰宅することでした。
そこに欲が入って「ローコスト」かつ「楽ちん」という厄介なオプションが加わるものだから、なおさら判断が難しくなります。
そられを整理してみると、不測の事態に陥ったときには、まず初期の目的を見失わず、たくさんの選択肢の中から最善の(と思われる)手法をチョイスし、そして素早く実行(これ大事)する。
そんな流れになるとなると思います。
余談ですが、これっていつも我々一般大衆が政治家さんに求めていることのような気がしませんか?
こんな気づきがあるとは、災難に巻き込まれるのも無駄ではありませんでした(汗)。
3.素敵な日本人
これはしみじみ感じました。
筆者が行動した範囲でトラブルめいた気配はまったくありませんでした。もちろん罵声や怒号も聞えてきません。
原因が人為的なものではなく自然現象だった、そして週末だったこともあるとは思いますが、運転再開待ち、入場制限待ち、ホームでの列車待ち、チケットの変更待ちなどの人々は、どこも大勢の人たちが辛抱強く静かに、本当に静かに秩序ある列を作っていました。
そんな場面をほぼ丸一日目にして、改めて日本人て素敵だなと強く思った次第です。
4まとめ
結果的に土曜日の夕方5時頃名古屋駅で東京行きののぞみに乗って、夜9時近くにようやく一日遅れで帰宅することができました。
デッキで立ちっぱなしだったけど、いつもより心なしかスピードが速く感じられるのぞみ君でありました。
いいんだよ、気を遣わなくて笑。
自分としては珍しく、軽めとはいえ災難に遭い鉄道との濃厚な2日間を過ごしただけに、近いうちには日本の誇りである定時運行の新幹線やローカル線に乗って、のんびりと旅行がしたいと思ったりしています。
おしまい