今月も5冊。おっと4冊だ。相変わらず集中できてません。
- 池井戸潤「果つる底なき」★★☆☆☆
- 銀行と商取引の世界を舞台とする金融サスペンスで、先日紹介した福井晴敏の「Twelve Y. O.」とともに第44回江戸川乱歩賞を受賞した作品。金融、融資、債権、手形、割引、取り引き、駆け引き、出世その他、縁もゆかりもない単語と馴染みのない経済界の描写が続き、私にゃ~流し読みがやっとだった。
- 松久 淳+田中 渉「天国の本屋―うつしいろのゆめ」★★★☆☆
- シリーズ第2作。
作者様、ごめんなさい。酔っ払って朦朧とした頭でラストを読んでしまい、星三つしか付けられませんでした。今回も水彩のイラストが美しかったです。 - 三浦明博「滅びのモノクローム」★★★★☆
- 戦時中の陰惨な出来事を捉えた朽ち果てる寸前の16mmフィルムが、現代の闇に君臨する怪物の過去を炙り出す。
小説としての完成度はイマイチなるも、ストーリー展開は滑らか、かつ手に汗握るものがあった。 - 仙川環「感染」★★☆☆☆
- 女性作家による女性医師を主人公とする医療サスペンス。
本音がぶつかり合う身も蓋もない会話と、「許せない」とか「ひど過ぎます、そんな言い方」なんてセリフの連続は、ある意味爽快だった。 - 佐藤亜樹「バルタザールの遍歴」(読了ならず)
- いわゆる『ファンタジー』に分類される小説。翻訳ものの雰囲気ですが、残念ながら趣味が合いませんでした。