BUSINESS LEATHER FACTORYに見る日本人の矜持

今日は、筆者にしては珍しく服飾グッズがらみの話題です。

 

 

1.今回取り上げるブランド

BUSINESS LEATHER FACTORY(ビジネスレザーファクトリー、文中では、”BLF”と略します)

読んで字のごとくビジネスユース主体の皮革製品を幅広く展開する2014年設立のブランドで、現在、ヘッドオフィスを福岡に置いて主要都市に直営店を展開しています。

関東では、東京駅八重洲地下街と品川プリンスホテル、横浜ランドマークに出店中で、この2/15〜3/15には、羽田空港第2ターミナル2階出発ロビーに期間限定店をオープンするそうです。

品川店(品川プリンスホテル内)

 

そのあたりからイメージすると高級路線、どちらかと言えばハイソな方向けの雰囲気ですが、意外にも…

…ところがどっこい!なのでして、実はアレレ!?なのであります。

 

オホン、それだけでは何のことやら分かりませんので、筆者がBLFに関心を持った理由を整理しながら分析して行きしょう。

 

 

2.なぜ関心を持ったか

2年ほど前、たまたま通りかかったJR秋葉原駅の構内で行われていたイベントで、BLFの一連の製品群と関連情報を見てなぜかピン!と来るものがありました。

さっそく品川プリンスの店舗に出向き実物を見て1個目のビジネスバッグを購入し、そして現在2個目のバッグを使っています。

店頭で見たり、実際に手にした製品の印象は、

  1. 奇をてらわないオーソドックスでシンプルなデザイン
  2. 適度な高級感と耐久性を感じさせる作り
  3. 豊富な品揃えとカラーバリエーション

 

イメージの面からは、

  1. スマートなWedサイト
  2. 店舗での丁寧な接客

 

1個目のバッグを買い換えたのは、品物に何かあったのではなく単純に持ち歩く荷物が増えたからで、容量の少し大き目なものを追加購入した次第です。

基本的に使い倒し主義の筆者が、短い間にバッグを同じ店舗で続けて買うのはとても珍しいことです。言い換えればそれだけ満足のいく品質と適度な価格を兼ね備えているということだと思います

 

 

3.BLF一つ目の魅力

持って回った言い方をやめてはっきり言いましょう。

BLFの製品は、品質・質感からして世間相場より価格が低めに設定されているのです。

 

例えば、今日明日にでも買おうと思っているレザーのiPhone8のケースが 1,999円(税別)。
iPhone11、11Pro、XR、XS用もベーシックなものは、どれも同じ価格です。

これ、筆者的には(アレレ!?)なんですけどいかがですか。

 

つまり、一つ目の結論はこれです。

前記2の1~5を踏まえたCPの高さ!

 

 

4.長文記事にしたくなるもう一つの魅力

BLFのもう一つの特徴として、社会問題の解決!を事業展開の大きなテーマとしていることがあります。

 

ある時、前述の品質やCPの高さについて品川プリンス店の方に聞いてみました。

返ってきた答えは、予想と少し違っていて、
「生産拠点をバングラデシュに置いておりまして…」というものでした。

BUSINESS LEATHER FACTORY ブランドムービー

バングラデシュ の人たちの表情が素敵です。

 

現地に製品工場を建設し、一連の皮革製品を生産するに当たっては、日本人が製法や品質管理などをネイティブの人たちに指導しているそうです。

調べてみるとバングラデシュは、もともと皮革の生産が盛んな国です。またその一方、アジア最貧国と言われていて、貧困や高い失業率ほかいろいろな課題を抱えている国でもあります。

そんなアジアの国で持続的、安定的な雇用を生み出し、それを更に増やして行くことを目的として生産拠点を拡大する計画をBLFは公表していました。

 

社長さんは、コンセプト説明の動画の中でこう語っています。

「働いている人たちの中には貧しい人もたくさんいます。今後は労働環境の改善は元より、通勤や子育てなどの日常生活、教育面などでも協力して行きたい」

 

 

5.誇らしい日本人の矜持

日本の4割の国土面積に、1億6千万の人々が暮らす国、バングラデシュ。

そんなアジアの国で現地の人と一緒になって働く社員、現地に思いを寄せながら日本で支える社員、大きな志を持って企業を運営する経営幹部。

CPの高さもさることながら、社会問題の解決という志を胸に働く人たちで構成される会社という点に筆者は別の魅力を感じました。少し大袈裟ですが、日本人として「誇らしさ」を感じたと言っても過言ではありません。

 

 

6.まとめ

BLFのビジネスの方法論は、「UNIQLOような企業の後追い…」といった見方があるかもしれません。つまるところは商売ですから、当然ながら利益追求や打算が優先する場面もあるでしょう。

また、もしノブレス・オブリージュ的な発想があるとすれば、それはそれで結構なことではないかと思います。

 

余計なお世話を覚悟で書きますが…
そうした中で個人的に望みたいのは、後発の国に対して上から目線になることなく、生産拠点の人々の暮らしを良い方向に導き、消費する側には高品質でリーズナブルな価格の製品とサービスを提供する、そんな事業の継続です。 

バングラデシュに想いを馳せながら、WinWinな事業展開が長く続くことを期待して、また楽しみにして、BLFの皮革製品を今後も大切にしたいと思っています。

 

 

7.参考まで

この2年ほどの間に筆者がBLFで買った商品です。

いずれも手触りが良く、とても気に入っています。長く使えそうです。

 

 

8.蛇足

BLFも然りですが、最近の若い世代(アバウトすぎ)が運営するビジネスは、ネットの使い方が本当に上手ですね。アナログチックなおじさんとしては、デジタルネイティブ、ネットネイティブの人たちとうまく付き合いたいと思います(笑)。

tokyobike(昨年3月から、こちらの自転車を愛用しています

 

 

 

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