散髪台で切れかかるin渋谷

久々の床屋ネタ。

床屋で散髪してもらうときに皆さんは、髪型、刈り方などに細かく注文を付ける方ですか、それとも理容師さんに任せてしまう方ですか。

私は絶対的に後者です。
二言三言注文して、あとは理容師さんに任せてひたすら安息の時を過ごしたい方。誰が何と言おうと、オホン。

昨日、いつも行く渋谷の床屋さんで私の頭を刈ってくれた赤い上っ張りの理容師さんは前者、つまり細かい注文を受けて仕事をするタイプの人でした。年齢は30前後とお見受けしました。

順番が来て呼ばれ、散髪台に腰掛けてからのやり取りを再現してみます。

理「今日は、どのようにしましょう」
私「後ろを刈上げて、上の方も短くしてください。あ、刈上げは耳ぐらいの高さで・・・」

ここで赤い理容師さんの眉が微妙な角度になりました。

理「ん?お客さん、今何とおっしゃいました?刈上げの後に・・・」
私「刈上げは、耳ぐらいの高さでお願いします」
理「耳ぐらいって?どういうことです?ちょっと意味が分からないんですけど」

(しまった、めんどくさい人に当たっちゃった・・・。寒い時期だから生え際がすっきりする程度で良いのだけど・・・)

私「あ、じゃあ刈上げの高さは、低目ってことで」
理「え?刈上げって生え際から2センチとか3センチとか言ってもらわないとこっちは出来ないんですよね~。あとバリカンは何ミリにしますか?」
私「(勘弁してよ、何ミリのバリカンがあるのかも知らないし)え~と、任せます・・・」
理「じゃあ、3ミリにしておきますね、○#☆×△※■×▲◎▽※#○□・・・」

赤い理容師さんは更にいろいろ言って来ましたが、この時点で私の心は切れかかってていました。

私(早く始めてくでぇ・・・、目を閉じたいのじゃぁ・・・)
理「あと、もみ上げはどうします?今ぐらいの長さが普通ですけど」
私(んなこたぁ気にしてないからさ~)「今と同じで・・・」
理「あ、普通の長さでいいんですね?」
私(も~、好きにして)

ここまでやり取りして、白布が掛けられやっと散髪の準備が始まりました。やれやれ。
・・・と思ったらまだ続きがありました。

理「お客さん、さっき耳の高さって言ってましたけどその言い方って私も分からないし、ほかの理容師でもたぶん分からないと思いますよ。因みにどれくらいのことを仰ってたんです?手で示してもらえませんか」

(けんか売ってんのか、こいつ)と思ったけど店内満席の散髪台の注意が全てこちらに向いていたし、ここで若い理容師さんに向かって言葉を荒げるのも大人気ないと思い、掛けられた白布から手を出して適当に示しました。

私「こんなもんかな・・・」
理「ん~それじゃあ分からないな~、やっぱり生え際から何センチって言ってもらわないと○#☆×△■×▲◎▽※#○□・・・」
私「・・・じゃあ、次回はそう言いますよ」

赤い理容師さん、まだ言い足りないようでしたが作業自体は始まっていたので、私は目を閉じひたすら作業の完了を待ちました。とても安寧とはいえない気持ちで。

結果的には割りと上手な仕上がりだったので良かったけど、これで刈り方が下手だったりしたら完全に切れたでしょうね。

散髪が終わってやっと開放された私に、赤い彼はこう言いました。

理「お客さん、今日は3ミリのバリカンを使いましたから、これで良かったら次からはそう言ってくださいね」
私「(はいはい・・・)」

赤い君へ。
あなたは日々真剣に仕事に取り組んでいるのだね。過去には、うるさい客に出会ったりいろいろな苦労があったのだろうね。でも、髪型や刈り方を気にせず理容師に任せたい私のような客もいるのだよ。

その見分けが付くようになったとき、あなたは本物のプロになれると思うよ。

2件のコメント

  1. 確かに男性ってこういうとき、どう言うのかなあ。
    私はネットとかで探したヘアスタイルを印刷して持ってくこともあるけど
    基本は店員さんにおまかせかなあ。
    店員が3人しかいないとこでやってもらってるので
    なんとなく分かってくれてるのがラクなんですよね~。
    ちなみに私のダンナは「伸びた分切って」とか言ってるようですよ。

  2. 私のような初老のオッサンが向井理の写真を指して「これで頼む」って
    やったら完璧に引かれますよね~(笑)。
    ではどうするか。
    こっちは「だいたいこんなもん」的な分かったような分からないような表現で
    注文して,理容師さん側もあうんの呼吸で「はい,じゃあ適当に」って加減で
    刈ってもらうのが私の理想とするところなんですがね。
    出来上がりが少々変でも文句をつけようなんて気はさらさら無いんだから。
    >「伸びた分切って」ってシンプルで良い表現ですね。
    顔馴染みならそのひと言でOKかも。
    赤い彼は間違えなく「お客さん、どれくらい伸びたのか手で示して
    くれませんか!」と返してくるでしょう(笑)。

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