今日6月11日。
夕方のNHKニュースで、サックス奏者の坂田明さんが「浜辺の歌」を演奏している場面が放映されていました。
♪あした浜辺をさまよえば 昔のことぞ忍ばるる♪
一見冴えないオッサン、実はジャズミュージシャンの坂田さんは、ミジンコの研究家としても知る人ぞ知る存在。
♪風の音よ雲のさまよ 寄する波もかいの色も♪
回想の旋律が、南相馬市の岸辺から海にかかる低い鈍色の雲に吸い込まれて行きました。
♪ゆうべ浜辺をもとおれば 昔の人ぞ忍ばるる♪
生きて行く役割 あなたにも!(4月5日付け朝日新聞岩手版朝刊から抜粋)
天変地異が起こっても、太陽は出るし、津波が全部持っていった荒涼とした町や村に、何事もなかったように星は輝き波は打ち寄せてきます。
不条理というほかありません。
・・・もし、あなたが生きていなかったら誰が被災した人の悲しみやつらさ、無念さを受け止めてあげられるのでしょう?
・・みんな生きてゆく上での役割があります。あなたにも、あなたにも、あなたにも!
坂田明さん
♪寄する波よかえす波よ 月の色も星のかげも♪