この年末は、来年4月に迫った今上天皇の退位と新元号の公布に因んだ「平成最後のホニャララ」が氾濫しています。世の中全体が自粛ムードだった昭和天皇崩御の前後と比べると、なんと明るく前向きな時代の転換点であることか。
個人的に今般の改元は、クリティカルな状況でのそれより格段に受け入れやすく感じるし、見聞きする範囲では批判的な意見も少ないようです。
今上天皇がそこまで意図して生前退位を希望されたかどうかを知る術はありませんが、後の世において今般の改元は、好意的な感傷と併せて皇室への慈しみを背景に語られるような気がしてなりません。
閑話休題
紅白も始まったことだし、さて、いつもの年末のようにこの一年を振り返ってみましょう。
1 世界、日本はどんな一年だったのか
- 読売新聞「読者が選ぶ10大ニュース」より
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- 【世界】
- 《1》タイの洞窟で少年ら13人全員救出
- 《2》史上初の米朝首脳会談、緊張緩和進む
- 《3》インドネシア地震・津波、死者2000人以上
- 《4》南北首脳会談、朝鮮半島非核化で合意
- 《5》トルコのサウジ総領事館で記者殺害
- 《6》英ヘンリー王子、米女優と挙式
- 《7》平昌五輪開幕、韓国と北朝鮮が史上初の合同チーム結成
- 《8》米が輸入制限発動、米中摩擦が激化
- 《9》米中間選挙。上院共和、下院民主勝利
- 《10》EU、英離脱協定を正式決定
- 【日本】
- 《1》平昌五輪で日本は冬季最多13メダル。フィギュア・羽生結弦は連覇
- 《2》西日本豪雨、死者220人超
- 《3》日大アメフト部選手が危険タックル。スポーツ界で不祥事相次ぐ
- 《4》テニス・大坂なおみが全米オープン優勝、四大大会で日本人初
- 《5》日産・ゴーン会長を逮捕
- 《6》北海道で震度7、道内全域で停電
- 《7》ノーベル生理学・医学賞に本庶氏
- 《8》オウム松本死刑囚ら元幹部の死刑執行
- 《9》大谷翔平、メジャー新人王に
- 《10》大型台風襲来、関空が冠水し孤立
- 【世界】
- 今年の新語・流行語
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- 年間大賞は「そだねー」
- 以下、「(大迫)半端ないって」「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「eスポーツ」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」ほか
- 今年の漢字は、「災」
- 今年の一皿は、「鯖」
2 家族のこと
- 1.家人B
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- この一年も大きな病気やけがをすることなく過ごし、家の中のこともしっかりやってくれた。ホッとすると同時に感謝の念と「改めてこれからもよろしく!」の気持ちを贈りたい(詳しくは後述)。
- ・・・が一方で、仕事の関係で毎日帰りは遅く、職場内でもいろいろあるみたいだし、筆者的にはあなたのフィジカル、メンタルともに気になるのだよ。
- 来年の就業契約更新に向けては、ひとつ無理のないところで自分にとって最善の道を選択をしてください。
- 2.家人C
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- 今年は、一緒に飲みに行ったり、コートを買ってもらったりしていろいろ嬉しかった。ありがとう。
- 父としては、初めて君が一人暮らしを始めたことが今年一番のエポックであり大きな変化だっただろうと思っている。今後の展開について希望と現実をまた飲みながら聴きたいぞ。
- 何はともあれ、来年も今年と同じく健康で過ごしてください。お酒はほどほどに。
- 3.家人D
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- 去年に比べると生活は安定してきたような気がするが、不規則な仕事だけに親としてはいろいろ気になる。
- 20代もあとわずかだ。転職するにしても先のことをよく考えないとね。
- 何はともあれ、健康でトラブルなく過ごしてほしい。タバコはほどほどに。
3 仕事のこと
- 再就職して2年半。今の職場でやるべきこと、やらない方がいいことはほぼ身につき、実績は別にして何をすれば役に立てるのを常に意識するようになった。 とはいえ自分のわずかなスキルと人脈の中で、出来ることを前向きに真摯にやっていくしかない。
- 今年もありがたいことに、自分のかかわった仕事が1本受注に至った。欲を言えばきりはないが、さらに打率を上げて受注件数を増やしたいと素直に思う。どうすれば良いかを考え実践せねば。
- 斯様な状況下、去年と同じことを書くことになるが、仕事を通じた社会とのつながりと他人様との関わりの大切さを痛感するとともに、信頼を裏切ったり失ったり他人様の顔をつぶしたりしないよう心して動かねば、とつくづく思うのである。
4 健康関係
- 1.全般
- ・今年も大きな病気や怪我をすることなく過ごすことができた。昨年からの引き続きになるが、眼を大切に、腹の脂肪を減らし、運動不足解消を課題として、酒量はほどほどで頑張りたい。
- 2.緑内障
- ・昨年11月に手術を受けた右目の経過は順調で、眼圧7~8mmHgを維持している。残る左目は、この2月に手術の予定。瞳先生の転勤族発言には、諸行無常を感じた次第。
- 3.左耳の難聴
- ・聴こえ難さは相変わらず。補聴器はくすぐったいので、必要最低限の使用にしている。言い換えれば、頓珍漢な会話が支障ない年齢になってきたということだ。
- 4.持病の咳
- ・3月中旬に発症してきくち耳鼻科のお世話になった。今回は、はっきり気管支炎と診断されるほどひどかったが、職人堅気の先生の薬は、今回も1週間で付き合い酒が飲めるほど効いた。
- 5.腰痛
- ・ギターレストの効果か、今年は腰痛らしい腰痛はほとんどなかった。
- 6.じんましん
- ・昨年の春以来、出ていない。あれはなんだったんだろう。
- 7.左ひじ痛
- ・昨年から引き続き痛かったので、2月から大崎のFMT整体院に計5回通って完治した。あの痛みが何から来たのかいまだに分からないし、FMTの施術効果で治ったのかも正直言って分からない。ギターが原因と思っていたが、フェリダージをかなりの頻度で弾いても再発しないので、ますます分からなくなった。
- 8.右足の踝の痛み
- ・年初から歩く時に気になっていた右足甲の痛みがだんだんと上に移動して、現在は踝あたりが歩行時に痛む状態。整形外科医の診断は、「加齢による軟骨の摩耗」とのことで、来年に向けての懸案になっている。
- 9.血圧
- ・デジタル血圧計を買って、春頃からほぼ毎日計っている。当然日々と時間帯によってかなり上下するが、大雑把には135-85くらいをキープしている。まあ、今のところ初期高血圧と認識しておけばよいのではないか。
- 10.成分献血
- ・4、5、6、9、11月の全5回。回数的には不本意だったが、とうとう99回まで来た。平成のうちに100回を達成してセミ・リタイアするつもりだ。
- 11.歩くこと
- ・昨年誓った「更に更に歩く」は未達成と自己評価するも、出勤時に自宅からY駅までの約1.9kmの道のりを歩くという新たな課題が出現した。実家からN駅より0.5kmも長いではないか。帰宅時と雨の日、暑い日は、バス利用と予想(汗)。
5 実家問題その後
- 昨年のまとめには、相続手続き後の「(1)実家の整理・片付けと(2)有効利用」が今後の大きな課題と書いていた。幸いなことに、今年はその両者とも大きく進展した。
- まず(1)は、年の前半から本腰を入れ始め、12月末現在、自力でできる範囲の作業は9割方終わった。残る難物の2階工作室、1階物置、布団類、家電製品、ベッドマット、外部の雑物類は、不用品回収業者に委託して来年早々の作業待ち。よくぞここまで来た。
- (2)については、年の前半に意外な伏兵、もとい薄々期待していた近所の方から声が掛かり、「空き家ゼロ推進協議会」の力を借りながら折衝を重ねた。その結果、更地にて引渡しという条件で売買契約を締結する一歩手前までこぎ着けた。こちらも、よくぞここまでである。
- それと並行して、(たまたまだが)家人Cの独立宣言→Cが家を出る→部屋が空く→その部屋に筆者が転居という順序で事態は玉突きのように進み、この12月初旬、5年半前に購入して以来定住したことがなかった自宅にようやく帰還して落ち着くことができた。
- 家人Bに、「これからも云々…」とはこのことである。
- そんな中で感じたのは、物事は動く時にはガラガラと動く、プロはお金は取るがやることもやる、親は偉大、家人Bには感謝、不燃化特区にも感謝等々。やっと見えてきた着地点までさらに慎重に、粘り強く進めていきたい。
6 四国巡礼を継続
- 5月の連休に正味4日間で45~58番、14か寺を廻った。体調は良かったし気候に恵まれたせいもあって、一日歩行距離の自己ベストを更新した。それだけ歩けた体力と気力が持続しているうちに早く・・・。ますます次回が待ち遠しい。
- 今年も1回しか行けなかったが焦らずとも人生は長い。もといもとい短いので少々焦っている。来年は、5月の連休、夏休み、年末休みの3回ぐらい行きたい(欲張ると禄なことがないのは分かっている)。
- 一方、今年は仏教の勉強もだいぶ進んだ。中村元さん、佐々木閑さんの本と出会えたのは大きな収穫で、「仏教」をある程度俯瞰的、系統的に見られるようになったと思う。まだまだ初心者とも言えない程度の知識だが、約2500年の長い歴史、発祥地インドからの広い伝播、派生する教義・宗派の多さ、日本仏教の特殊性、もっと言えばそもそも宗教と言えるのか云々、いろいろな側面を知っただけでも大きな進歩と言える。
- そういう意味で、四国巡礼も仏教という広大な世界のほんの一部分ではある。釈迦の教えに端を発し、久遠とも言える時空の中で脈々と受け継がれて来た「何か」を感じられるよう、心して巡礼を続けたい。
7 デジタルデバイス、ネット環境など
- iPhone6S
- (9月中旬)iOS11から12へ
- (10月中旬)Appleプログラムでバッテリー交換
- 6Sは、2015.9に発表され2016.1に購入した。今のところ性能、機能とも必要充分で何の不自由も感じないが、2017.9にはⅩが発表されたし約3年使ったのでそろそろ買い換えたい気もする。2019はそういう年になるだろうか。
- iPad Pro10.5
- iOSは、iPhone6Sと同様にアップデート
- ディスプレイの解像度、可搬性、バッテリーなど全般的な使い勝手が筆者にはちょうど良くて、常に鞄に入れて持ち歩くほど重宝している。
- Pen描画や手書き入力とは無縁だが、目に優しいし、ネット閲覧、テキスト入力がどこでもできるので心強い。まあ、性能的にはもったいないくらいなんだが。
- iMac21.5
- (6月初旬)外付けSSDで爆速に変身した。これが今年一番のエポック。それについて書いたブログ記事もかなりのアクセス数を稼いでる。
- (9月下旬)MacOS10.13(High Sierra)から10.14(Mojave)へ
- AirPod
- 順調。とても良い。
- 耳からうどんの本体、丸っこいケースとも表面がツルツルで、本体はたまに落としてヒヤッとすることがある。それが唯一の欠点。
- AppleWatch
- 順調。とても良い。
- 使い方が荒いのか、表面ガラス、アルミケース共、僅かに傷がついてきた。右腕に巻いているせいもあるが、所詮は消耗品ということを意識して大事に使わねばと思う。
- NAS
- iMacのバックアップと、写真、音楽データのストレージとして一応順調に動いている。
- 電源を抜き差しするとiOS機でアプリの再設定が必要になるが、その程度は目を瞑れるくらいのメリットは享受している。
- 懸念されるセキュリティ面は、adminとは別のアカウントを作りPWも複雑にして強化を図った。
- その他諸々(通信経費、固定電話廃止など)
- iPhone6Sは6月、AUの2年契約満了を機に、UQmobileのSIMに乗り換えた。通話、速度、容量とも問題なく、料金は概ね1/2になってGood!だ。
- 実家の東京ケーブルネットワーク(TCN)のネット回線も6月に1Gから300Mに契約変更した。こちらも速度的に問題はないし(実質330M⇒260M程度の差だった)料金も下がった。
- 上の2点で通信費が月5000円ほどコストダウンできたので、昨年立てたは目標は達成できた。ただし、TCN回線は、引っ越しに伴って12月で解約。線も撤去した。
- そうそう、2月には約50年間使ってきた実家の03-3***-2***を廃止した。黒電話の時代からの半世紀は、通信革命などという安直な言葉では表しきれないな~、と手続きをしながら感慨に耽った。
8 緑ギタークラブ及びソロ関係
- 音楽リーダー補助のはずが、今年は諸般の事情から前面に出る機会が多かった。裏方命の筆者としてはちょっと考え込んだが、やはり居心地の良い場所であることに変わりはないので、来年2月のコンサートを目指し多少焦りつつ練習している。
- 従前からの課題である「レベルアップ」に「笑顔の奏者」というさらにハードルの高い全体目標が加わった今期のMGCだが、結果的に「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺を暗黙のうちに了解、納得して終わりそうだ。
- 期初に会計係を引き受け、好評につき(?)来期も続投することになった。ま、細かい仕事は嫌いではないということです。
- ソロ関係では、新しいギター(Ichizo.K)が本当に良く鳴るので、Dyens編フェリシダージを暗譜してしまった。勢いで今般のコンサート第二部にエントリーしてしまったじゃないか。どうしてくれる(汗)。
9 その他
- (3月)広島で机を並べた戦友と再会し飲んだ
- 約10年以上前に広島で机を並べて働いたK氏が、仕事で東京本社に行くので飲みましょうと誘ってくれた。なんでも一緒になって懸命にやってくれた戦友のような彼なので昔話が盛り上がること。
- 筆者の帰京と同時に他部門に異動になった彼は、その後本来のコースに戻り、現在は大きなステップアップを目指して勉強中だという。大願成就を願わずにいられない。
- (4月から)仏教講座に通う
- フラッと立ち寄った築地本願寺で仏教絡み且つ一般向けの教養講座が開かれていることを知り、11月までに計15回通った。
- 身に付いたかどうかは怪しいが、世の中には仏教に興味を持つ人がたくさん居ること、お坊様にも話の上手下手があること、寺の敷居を下げようと努力しているお坊さまもおられること等々が分かってなかなか新鮮だった。
- 収穫は、各宗派のお坊様各々が自分の宗派を一番と思っていることが確認できたこと。当然といえば当然だが、普通の生活の中では推測するしかなかったことを実地に確認でき、やはりそうだったか~、と安心した。
- (6月)家人B実家鳩事件
- ベランダに鳩が棲み着くとはこういうことかと実際に見て戦慄した。
- 撤去、清掃、消毒、ネット張りを半日で行うプロの仕事には感心した。
- (6月から)年金受取り開始
- 学校を卒業し勤め始めてから42年にして年金がもらえるようになった。部分支給ではあるがホッとしたり嬉しかったりする一方、いろいろ言われている年金制度に思いを馳せると複雑な心境にもなる。
- 年金振込口座を給料の振込と同じにしたのが後悔の種。またガラス張りだ。正直にも程がある。
- (7月)父の三回忌法要
- 今回は、墓前に生花を供え卒塔婆を立てて般若心経を自ら唱えた。
- 普通の生活の中でできることを長く継続する方を喜んでくれる父母だったと思っている。
- (7月)55型テレビ購入
- 当然だが、画面に縞模様が出ていた以前の42型より格段に観やすいし発熱も少ない。音がショボいのは平面テレビの宿命だが改善のしようはある。
- 購入時には、日本メーカーの衰退、海外特にアジアブランドの躍進を実感した。
- (8月)秩父旅行
- 幸運にも直前に予約が取れ、今までに見たことがない秩父を満喫した。
- 四国巡礼を結願したら、秩父三十四箇所霊場巡りも良いかなと思う。
10 まとめ
上記のように今年も筆者なりにたくさんの出来事がありました。
とりわけここ何年かの懸案だった実家問題が大きく動き、それを中心に物事が回った一年と総括することができます。
一応、来年前半の山場がモヤの向こうに透けて見えていますので、ここは焦らず更に慎重に、プロの力を借りるところは借りて相手方ともども瑕疵や後悔を残さないよう決着まで持って行きたいと思います。
それと目先では、2月に控える左目の手術入院がもう一つの大きなイベントになります。こちらは過去に一度経験済ですのでそれほど心配はしていませんが、手術自体と術後の処理が(情けないことに)とても痛いので、それだけはどうしようもありません。
その2件が終われば一安心、と言うのは控えておきましょう。そこで気を緩めると経験上碌なことにはならないので、後半も気を引き締めて地道にやっていきたいと思います。
それでは今年も家族ともども健康で無事に一年を過ごせたことに深く感謝し、来年も自分にできることは虚心坦懐、一生懸命にやることを心に期し、日本国の平和と地球上から紛争、貧困、格差、内向き思考が無くなることを祈りつつ、我々の末裔のために人類全体が少しだけ”大人になること”を願って、2018年のまとめとします。
ご精読ありがとうございました。