小学校,中学校での音楽の授業って,エラク退屈じゃありませんでしたか?
教えられるのは文部省唱歌(今はそんな言い方は無いかも),聞かされるのは退屈なクラシック。楽譜は「移動ド」で教えられて訳が分からず,ピアノの前で下手な歌を独唱させられたり,まったく禄な思い出がありません。
そんな私にもクラシック音楽の原点があります。
「J.S.バッハ作曲 バイオリン協奏曲第二番ホ長調」
中学から高専に進学し,「古典ギター研究部」に入部してギターを始めたときに出会った曲で,先輩達がコンサートのメインとして練習していたものでした。何度か聴いているうちに,クラシック音楽にはメロディーが無く,聴いていると必ず飽きるもの,という小中学校時代に植えつけられた固定観念が見事に吹き飛ばされ,すっかりこの曲に魅せられていました。
力強くて心地よく,単純だけど複雑で,4コマ漫画のように起承転結があり,その中に人間のすべての感情が表現されているような・・・。こんなに良い曲がクラシックにあったのか,と感激して,直ぐにメロディーを覚えてしまいました。今でも1~3楽章を通して,かなり正確に口ずさむことが出来ます。
バッハから先,関心が向いたのは,ビバルディ,ヘンデル,モーツァルトあたりまでで,それほど深入りしたわけではありませんが,薄いながらもクラシック音楽に関心が持てるようになったのは,バッハのこの曲のお陰だと思っています。
ということで,今日の結論は,
「人生は,出会いである。」
もうひとつ,
「バッハは,変な鬘を被ったメタボなオッサンだけど,実はすごいオッサンである。」
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