書評をこの形式で書き始めたのが2009年9月。それから月平均で4冊は読んでいたのが、ここへ来て激減しました。生活拠点を実家に移して通勤事情が変わったのが影響してます。
朝の千代田線、山手線とも混み過ぎ。女性専用車両が桃源郷に見えてならない(笑)。
- 宮部みゆき「孤宿の人(上)・(下)」★★★★☆
- 12月初旬に書店で求めた上下2巻の長編小説。
幕末の江戸から瀬戸内海に面する丸海藩に身を寄せた天涯孤独な少女ほうは、幕府の要人加賀様が大罪人として幽閉される屋敷に奉公人として上がることに。純粋無垢なほうの献身は、硬く閉ざされた加賀様の心を僅かづつ解して行くが・・・。
カバーの解説にある「感涙の傑作」は本当でした。バスの中で結末の件を読み始めてこれはヤバいと思って本を閉じ、家に帰って肩をヒクヒクさせながらなんとか読了しました。恥ずかしながら「嗚咽」ものですよ、これは。星は迷った末に4つ。長すぎるのが唯一玉に瑕ですけど、間違えなくお勧めできる小説です。
長すぎるのが唯一玉に瑕なので、星は迷った末に4つ。それでも間違えなくお勧めできる小説です。