記憶に残る映画音楽3題

今日のお題は、なぜか映画音楽。

映画を観るのは嫌いではないけど、人混みの中での座席確保が億劫で、映画館に足を運ぶことはあまりありません。

とはいえ、あの大きなスクリーンと、そしてお腹から身体に響いてくるようなPA音響には、家のテレビやパソコンにはない別次元の雰囲気と魅力がありますよね。

 

その昔、1970年代頃までは、「The Voice of the Theatre」と称された米国ALTEC社のAシリーズがほとんどの映画館のPAを担っていたそうです。

 

中でも、あの有名な A7 にぁ、若い頃憧れたもんです。とてもじゃないが普通の家に置ける代物じゃありませんでしたがね(遠い目…)。

 

閑話休題
そんなわけで、かつてスクリーン裏のA7で聴いたのではないか、だから強く印象に残ったのではないか?という筆者の好きな映画音楽を集めてみました(無理矢理ですな…)。

 

イルカの日

米国、1973年制作、マイク・ニコルズ監督、ジョージ・C・スコットほか

原題は「The Day of the Dolphin」。拍子抜けするくらいそのまんまの邦題です。

明るい海の色と聡明なイルカ達がテーマ曲にとてもよく合って、記憶に残る映画でした。

 

<あらすじ>

  • 動物学者の研究所で暮らす知能の高いイルカ、ファーとビーは、やがて人間の言葉を理解し喋るようになる。
  • 大統領の暗殺計画に2頭が利用されることを懸念した博士夫妻は、苦渋の末、彼らに「もう決して喋るな!」と告げ外海に追い返そうとする。
  • 人間の怖さを知らないファーとビーは、大事に育ててくれた大好きな人たちを慕って、いつまでも「パー(パパ)、マー(ママ)」と呼び続けるのだった。

 

随所で流れるこのテーマ。イルカの純粋さを象徴するようなハープシコードの澄んだ音色が、悲しい別れの場面の涙を誘いました。

弱いんです、こういうの。

 

 

12モンキーズ

米国、1995年制作、テリー・ギリアム監督、ブルース・ウィリスほか

筆者の好きな時間もののSFに人の記憶が絡む複雑なストーリーでした。

危険なウイルスが重要なファクターになっていて、現在の世情に重ね合わせて観ることもできます。

 

<あらすじ>

  • ウイルスのまん延で人類絶滅の危機に瀕する2035年の地球。
  • ワクチン開発で生き延びようとする人類は、恩赦を条件に服役中のコールを過去に送り込みウイルスの元株入手を企てる。
  • 1960年代を動き回るコールの記憶の底に焼きついている射殺のシーンは、いつ誰が誰を撃つ場面だったのか。そして、2035年の目論見は人類を救うことができるのか。

 

このテーマ曲は、ピアソラの「プンタ・デル・エステ組曲」のアレンジ(抜粋?)とのことです。

バンドネオンの微妙に揺れる音色が、映画の全編に漂う不穏な空気やけっして明るくない近未来の雰囲気にマッチしていました。

 

あぁ、そんなラストってありか〜

往年のSFマニアは、湿った手でシートの肘掛けを握りしめるのだった。

 

 

バグダッド・カフェ

西ドイツ、1987年制作、パーシー・アドロン監督、マリアンネ・ゼーゲブレヒトほか

今回取り上げた中で唯一見ていない映画です。

なんと言ってもジュヴェッタ・スティールの歌う「コーリング・ユー」が魅力的でした。

 

<あらすじ>

  • ドイツから旅行に来たふくよかなジャスミンは、ひょんなことから砂漠の中のうらぶれたバグダッド・カフェにハイヒールの足を引き摺りながら一人でたどり着く。
  • そこに居たのは、客とも住人ともつかない無気力、退廃を絵に描いたような風変わりな人々だった。
  • いつも不機嫌な女主人ブレンダが切り盛りする殺伐とした店は、ジャスミンの醸し出す温かい空気と笑顔で徐々に変わり始める…

観ないで言うのはとても気が引けますが、この映画は「コーリング・ユー」を抜きにしては語れないでしょう。

「あなたを呼んでいるのよ♪、聴こえるでしょ?」

 

砂漠の埃っぽい風、変化のない日常、退廃の中の諦め、そしてバクダッド・カフェの住人たちが突然現れたジャスミンに見出した一筋の希望。

それらを象徴するかのような、ある意味爛れた美しさの漂うテーマ、歌声ではないかと思います。

さて、映画を観たあと、そんな印象、先入観はどう変わるのでしょうか。

 

 

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