「トレモロ」という奏法がギターにはあります。
素速く細かく弦を弾いて,持続的な音色を奏でる奏法で,擦弦楽器のバイオリンのような持続音が出せないギターにとって貴重なテクニックのひとつです。
ナイロン弦のクラシックギターにおける「トレモロ奏法」には2通りありまして,ひとつは名曲「アルハンブラの思い出」に代表される,(1)p(親指)でリズム,a(薬指),m(中指),i(人差し指)の循環撥弦により主旋律を奏でる奏法。もうひとつは(2)i,m,a,何れかの爪1本(普通はiを使う)をピックのように使って細かく弦を弾く奏法。(2)は主にギター合奏で用いられ,高音でメロディーを奏でる場合など,特に効果を発揮します。
で,私が今,所属しているGギタークラブでも,(2)のトレモロ奏法の入った合奏曲を演奏しているのですが,Oさんというトレモロが天才的に上手な方がおられます。私なんぞは,手のひらを弦に押し当てて支点としないことには,上手くトレモロ音が出せませんが,彼女の場合は,何の支えも必要とせずに手首を回転させる様に振るわせることで,それはとてもきれいな音色を出されます。
Gギタークラブのコーチは彼女を「トレモロクイーン」の称号で呼んでいます。でも,当のOさんはあくまでクール。
「私のいた学校のクラブでは皆,こうやっていましたわ,オホホ。」
正に女王様の如く優雅に微笑みながらギターを鳴らしているのです。
仰せのままに,女王様!
トレモロって、エレキギターの奏法だと思っておりましたわ、オホホホ。
クイーンのトレモロをお聞かせしたいです。
きっと,kimiさんもひれ伏すことでしょう(笑)