近況報告:介護編2012/08

両親の介護のため、実家に単身赴任を始めて1年8か月経ちました。

現在も、父、母ともに一定の介護を必要としているし、一方では自分の仕事はおろそかには出来ないので、個人的には綱渡り的な状況が延々と続いている感覚ですが、最近はひとつの「安定期」に入ったような静かで落ちついた日々が続いています。

とは言っても両親ともに高齢(87歳)ですから、いつ何が起きてもおかしくない状況に変わりはありません。なので書けるときにこの時期の近況を書いておくことにします。

 

まず母のことから。
一昨年来、心不全、肺炎などで入退院を繰り返し、現在、通算5度目の入院中です。

その間、生命の危機を何度か乗り越えたりしたものの、ベッドで過ごす時間が長かったために、合間合間で自宅に戻ってきたときにはほとんどの所作に介助が必要な容態になってしまいました。介護度もこの7月の見直しでとうとう最高位の「要介護5」まで上がりました。

今回の入院は、当初から長引くことは覚悟の上だったので、ケースワーカーさんの力を借りて長期療養型の病床を探しました。その結果、以前にお世話になった近所の病院に空きベッドが見つかったのは、本当にラッキーと言うほかありません。

ただ、差額ベッド代など費用面の負担は如何ともし難く、ケアマネージャーさんとはその先の特別養護老人ホームへの入居について徐々に相談を進めています。もちろん生活の場として、病院<ホームという面もあります。

容態としては現在、幸か不幸か痴呆はほとんどありません。それよりも目下最大の懸案は嚥下障害で、経口による食事は誤嚥から肺炎を起こすおそれがあるので全くダメ。ベッドに寝たきりで、鼻チューブから胃に栄養液を直接落とし込んでいる状態です。

補助的にゼリー食で嚥下力の回復訓練を受けたりしていますが、経過は思わしくありません。

 

次に父について。
辛うじて在宅療養を続けています。

現役時代は建具職人でしたし、元々が体力とマメさが服を着て歩いているような人物で、ついこの5月までは私が不在の平日昼間、母の介護を一人で続けていました。たぶん、それに起因して元々悪かった腰を更に痛めてしまい、整形外科では腰椎の圧迫骨折との診断を受けています。

治療としては、鎮痛剤で痛みを抑え安静を保ち、ひたすら骨折の回復を待つしかないので、日に日に足腰が弱って来ており、このところは掴まり歩きがやっとの状態です。医師には入院治療を相談しましたが、「高齢なので、却って寝たきりになっちゃう」との見解を聞いてやむを得ず諦めました。

入浴その他は今のところ自分で何とかしているので、私は日常生活の取りこぼし的な部分のケアをしている感じです。腰痛には辛抱強く耐え、私が作るワンパターンな食事にも文句を言わず、やはり大正生まれの兵隊上がりは心身共に造りが違う、といった趣でしょうか。

父の懸案は、足腰の衰えに加えて強度の難聴があります。若い頃からメニエル病に悩まされ、目眩は薬でなんとか治まっていますが、両耳はほとんど聞こえなくなってしまいました。現在のコミュニケーション手段は、筆談と携帯メールのみ。意思疎通がうまくいかなかったり、メール着信に気づかなかったりすることはありますが、携帯の操作は教えておいて良かったと思っています。

 

そんなところでしょうか。

ほかにも字面に出来ないことはたくさんありますが、どんな場面でも尊重すべきは「本人の意志」、一番に考えるべきは「本人の幸せ」、・・・な~んてかっこ良く言っちゃったりするけど、現実は理屈でなく世話する側の都合や介護保険の理屈などを優先させてしまうことが多々ありますね。

また、頭の痛い話としては、
母の特養入居については、経管栄養や痰の吸引などがネックになることが分かっています。ただでさえたくさんの高齢者が押しかけている狭き門。聞くところでは7~800人の待ち行列が普通に出来ているとか。その後方にハンデとして高いハードルが3つも4つも置かれているような感じです。

一方、父についての気がかりは、いつまで自力で動いてくれるかということ。運動のため、安全のため、少しでも他人の視線に触れるために、たまには家から外に出て入浴、リハビリなどのデイケアに通うことも勧めてはいますが、本人はイマイチ乗り気でなく未だ実行に移せていません。これも頭痛の種。

 

こうして考えると良い材料は、ほとんど見あたりませんな~。

そういえば、ギターにも全然さわっていないし、
盆栽は放ったらかしにして、この暑さで萎れているし、
自宅のことを任せっきりにしている家人Bにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。 

なので時々は落ち込むことがありますが、私は元気です(これはキキの決め台詞)。

お金はないけど、やることだけはたくさんあるので絶望している暇はないし、ありがたいことに今は公的制度のバックアップも望めます。

それよりも、本人達の気持ちが切れていないのが大きなモチベーションになっているかも知れません。時々は「ありがとう」という言葉が聞けますから。

言葉の力に背中を押される。
そんな感じのこの頃です。

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