昨年秋に発症した右眼の網膜剥離がなかなか治らず、今もなお視力低下その他で日常的に不自由を感じています。
- 視力の低下
- 左目に比べて小さく見える
- 格子状のものが歪んで見える
- 右眼だけメガネが合わなくて余計に見づらい
正式な病名は、以前も書いた「中心性漿液性脈絡網膜症」で、眼球一番奥の網膜の一部が剥がれて裏側に水が溜まり、視力やものの見え方に異状が出る病態です。
悪性の病気ではないというのが定説らしいですが、レーザー光線を当てる治療を都合4回受けて改善の兆しが見られないため、先週の診察で主治医のA先生から次の一手として「ビスダイン療法(光線力学的療法)」の提案がありました。
それはレーザーに加えて光に反応するビスダインという薬を使う治療で、簡単に言うとまず点滴で腕の静脈から薬を注入し、それが眼球まで届いた頃合いを見計らって弱めのレーザーを眼球奥の患部に当てる。
そうすると網膜剥離と水の溜まる原因となっている新生血管を退縮させることが出来るのだそうです。
ちなみに新生血管というのは、眼にとってはなかなかの厄介者らしいです。
いくつかの治療法を松竹梅に例えるなら、今まで受けて来たレーザー治療は梅。
成功率80~90%のビスダイン療法が松。
中間の竹に当たる治療法もあるようでしたが、費用はビスダインより安価なものの成功率は約50%とのことでA先生は消極。眼球に注射針を刺し薬液を注入すると聞いて患者も消極。
結局、ビスダイン療法が一押しになりました。
さて、そんなビスダイン療法には、ひとつ大事な注意点があります。
それは薬剤の投与を受けてからその成分が体外に排出されるまでの間、日光などの強い光を避けなければならないことです。
もしその間に皮膚や目に強い光を浴びると体内に残っている薬のせいで火傷のような症状が出るらしく、眼科の看護師さんからは治療当日の服装に関して念入りな注意喚起がありました。
曰く、病院までの往路は普通の格好でいいとして、処置が終わったあとは出来る限り肌の露出をなくすため、つばの広い帽子、濃いめのサングラス、マスク、手袋などで全身を防護して外に出てください、と。
はっ? コンビニ強盗かよ……
そんなとてつもなく場違いな見た目で病院を出ることになります。
そして白昼堂々、その限りなく怪しいルックスとオーラで家まで帰れ、と。
警察呼ばれるかもね……
翌日以降も薬が抜けるまでだいたい48時間は、外出するには強盗スタイル、家に居るなら厚いカーテンを閉めて引き籠るという苦行を強いられることに。
オーマイガッ!
……書いていたら憂鬱になって来ました。
元の視力と見え方を取り戻すのがどれほど大事か分かっちゃいる。
分かっちゃいるけど、今夜は早めに寝てしばらく忘れるとします。
おしまい