この年になっても知らないこと、鳥肌の立つこと、自然に涙することはある……
木村麻耶さんが二十五絃箏で奏でるバッハのシャコンヌを聴いて、そんなことを文字にしたくなりました。
1.箏によるシャコンヌ
2.知らなかったこと
- 箏でシャコンヌを完璧に演奏する音楽家が日本にいる
- 二十五絃箏という楽器の存在
- 箏(そう)と琴(きん)は別の楽器
- 箏に柱(じ)があり、琴に柱はなし
- 箏や琴に張ってある糸は「絃」と記すらしい。ちなみにギターの業界では「弦」です。
二十五絃箏は絃の数が25本ある箏です。
箏の絃は13本ですが、それに中音域・低音域を足したようなイメージで、基本的な調絃ですと「3オクターブ+3音」の音域になります。
材料は箏と同じように甲材は桐、角は紅木で造られており、糸はピンで巻かれています。
二十五絃箏は野坂操壽先生によって1991年に開発・発表されました。今年はそれからちょうど25年になります。そのルーツは二十絃箏の開発からになります。
琴光堂のサイトから引用(2016年の記事)
3.鳥肌が立ったこと
- 木村麻耶さんが二十五絃箏で奏でるシャコンヌ
- どれだけ練習を重ね、どれだけ感性を磨いたのだろう
- バッハの背中にすでに手が届いている
- 演奏が極めて難しそうな箏なる楽器
- 箏の奥深く豊かな音色
4.自然に涙すること
- これは言わぬが華、書かぬが華でしょう。特におっさんの場合は……
- ちなみに本を読んでも、そうなることがたまにあります
- ありませんか?
5.まとめ
まとめに書くことはありません。
ただただ木村さんの二十五絃箏のシャコンヌに胸を打たれた。それだけです。
付け加えるとすれば、琴柱灯篭の形が理解できたこと。
「琴柱」との表現に片眉あげる人もいるのではないかな。

