女性担当者をフィーチャーした工事現場のお願い看板から玉蘭の焼き餃子に思いを馳せる

久々に、本当に久々に街でお願い看板の新顔を見つけました。

 

撮影者(ワイ)がほんのり写っているのはご愛嬌。

 

世の中はいつの間にかジェンダーレスになり、ヘルメット・作業服で「ご迷惑を……」と頭を下げる現場担当者にも女性が登場していました。

女性ワンオペ版に出会ったのは初めてではないかな。

 

時代の流れとはいえ工事現場の雰囲気を多少なりとも和らげる効果があり、筆者としては大いに歓迎します。

 

 

一方で、昨今この手の”正統派”お願い看板はめっきり少なくなりました。

経費削減もあるとは思いますが、それとは別に国土交通省が進める工事看板の基準化がボディブローと筆者は睨んでいます。

 

これ↑は路上工事用の参考例ですが、住宅やビル建て替えのような建築工事に利用される看板にも、役所の影響を受けてか機能性、視認性を優先したあっさり目ものが増えました。

ただでさえ無機質で殺伐とした工事現場の仮囲いには、ちょっと愛嬌のあるお願い看板がお似合いだと思っているので、こういう変化はとても寂しい気がします。

 

そして、もう一つ寂しいことがありました。

上の女性担当者の工事看板は、ルーチンにしているウォーキングコース途上のと或る古い建物の改築現場に掲げられたもので、そこにはかつて小さな町中華がポツンと一軒入っていました。

 

台湾ラーメンが売りの、厨房は白髪のおじさんが一人で回す店で、そこの餃子は絶品でした。筆者史上、いまだにNo. 1なのです(ちなみに食べログ値3.43)。

玉蘭(八木毅のブログ)

 

古き良きものが消えて無くなり、同じ場所に時代の看板を掲げて新しいものが現れつつある……

あの肉汁たっぷりで優しい味の餃子をまた食べられるだろうか。

 

二重三重に感慨深い、久々のお願い看板との出会いでした。

 

 

おしまい。

 

 

 

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