今回も高齢者界隈の話題。
シリーズ化するかもしれません(笑)。
先日、といってもすでに昨年ですが、タイトルの予防接種について「65歳の今なら費用助成があるヨ」と区役所から通知をもらいましてね。
その期限が3月末に迫ってきたので、近所の病院でワクチンの注射を打ってもらいました。
そして、病院を出て頭をよぎったのは……
そもそも「肺炎球菌」ってなに?
身の回りで「そのワクチンなら打った」とは聞いたことがないし……
なんだかよく分っからん!
……ということで、今回は少し勉強してみようと思い立ちました。
※ ちなみに本稿は、以下のサイトを参考にして書きました。
まず肺炎球菌とは……
ふむ、あまり聞いたことはないけど、細菌のなかでも割と身近なものなんですね。
その一方、肺炎球菌ってやつは……
インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌より知名度は低いけど、さすが肺炎のトップランナーを張るだけあって、なかなかたちが悪く手強い菌のようです。
話をワクチンに戻します。
現在使われている肺炎球菌ワクチンは、「ニューモバックス(23価)」と「プレベナー13(13価)」の2種類とのこと。
実は、肺炎球菌には80以上の型があるのだそうです。
2種類のワクチンのうちニューモバックスはそのうち23種類(肺炎を起こしやすい菌の約80%)、プレベナー13はその名のとおり13種類(同じく60〜70%)の型の菌に免疫を作ることができます。
そして予防効果の持続性としては、3〜5年で低下するとされるニューモバックスに対し、プレベナー13にはより高い持続性があると言われていて……
ウ〜ン、そう聞くとどちらのワクチンが良いのか分からなくなりますね〜。
専門家や学会でも判断に揺れがあるようで、今のところはニューモバックスを法律により定期接種、プレベナー13は任意接種ということにして両者を併用することが推奨されています。
ワクチンの選択については、この資料↓の解説が一番解りやすかったです(PDF)。
◆ 2つの肺炎球菌ワクチン(国立病院機構宇都宮病院)
また、素人が気を揉むことではありませんが、使い分けの実態について調べてみたところ高齢者のワクチン接種に関するチャートがありました。
赤枠が法令による定期接種らしいですが素人には読みにくいチャートですし、そもそもニューモバックスとプレベナー、定期接種と任意接種の関係性や使い分けがよく分かりません。
そんなことを考慮してか今回の接種後に病院からこんなクレカサイズのカードをもらいました。
「5年経ったら忘れないでまた肺炎球菌ワクチン打ってくださいね」という意図のカードで、保険証と一緒に保管しておける親切な配慮だと思いました。
またその一方で、
2014~17年度における65歳以上の成人のPPSV23の接種率は30%代に留まっている
……とのことで、接種率を上げることが今後の課題として残されています。
個人的には、肺炎球菌による肺炎が高リスクの割に一般にはよく知られていないことが、接種率の低さの原因の一つのような気がします。
ちなみに2017年頃には、このワクチンを製造している企業が坂東玉三郎さんをキャラクターにして肺炎予防の啓発CMを打っていました(そのため一部では「玉三郎ワクチン」と呼ばれているらしい)。
歌舞伎役者・坂東玉三郎さん起用の新たなTV-CMを 2月25日(土)から全国で放映 「65歳過ぎたら、あなたもわたしも、肺炎予防」
せっかくある年令になると役所からわざわざ「肺炎球菌予防接種のお知らせ」が届くのですから、それに従って時間を作り財布を握って病院に行けばいいだけです。
肺炎で辛い思いをするより、一回だけチクッと痛い思いをすればリスク回避できるし、費用の公的補助はあるし、これはぜひ受けたほうが良いですね。
(自己負担は自治体によって多少差があるようです。筆者の場合は4,000円でした)
それからタバコはやめたほうがいい喉に悪いだけじゃなくって、百害あって一利なしだからな。
おあとがよろしいようで。