筆者が参加しているギターサークルで、最近、チューニングの基準音がA(ラ、5弦の開放弦)=440Hzから442Hzに変更されました。
かつて調弦用ツールの主流だった二股の音叉と違って、最近の電子チューナーは1Hz刻みでピッチを変えられます。
条件反射的に対応してしまった一方、変更する理由やその効果がよく分からなかったし、そもそも基準音てなに?と疑問もあったので、今回は勉強の意味で関連する情報をネットから集めて整理してみました。
オホン、基準音とは…………
※Wikipediaから引用(一部意訳)
…とのこと。
基準音は、歴史的、地理的、また音楽のジャンルなどいろいろな要素によって揺れ動いてきたようです。
※ニッポン放送ONLINEから引用(一部意訳)
※ピアノ調律.netのQ&Aから引用(一部意訳)
Youtubeに実際の演奏で聴き比べできる動画がありましたのでどうぞ。
あなたの耳が試されますw
確かに442Hzのほうが多少張りがあって明るく聴こえるような気はしますが…………ブラインドで聴いたらどこで切り替わったか全く分からないでしょう。
……筆者の耳は、そんな程度でした(笑)。
ちなみに、楽器の基準音がドレミの「ド(C)」ではなく、なんとも中途半端な「ラ(A)」なのには諸説あるようですが、
古代ギリシャで、当時の弦楽器(?)の一番低い音の弦、すなわち一番太くて長い弦の音をアルファベットの最初の文字である「A」と名付けた。
それがいつの間にか基準の音ということになり、・・・現在に至る。
……という説が多く見受けられます。
真偽の程は別にして、ギター弾きとしては妙に納得できる説かと。
現代のギター界では一番低い6弦ではなく、二番目の5弦をAにしているのはなぜかという疑問は依然として残りますがね。
ということで、楽器の基準音に関して以下のようにまとめられると思います。
どうやら基準音とは、こうでなければ!というものではなく、さほど強くない拠り所としてISOの440Hzがあり、そこから人の感覚や音楽の捉え方などのモヤッとした中で揺れ動くもの…………と言えそうです。
音楽について話す時、一番いい話し方は黙っていることだ。
ロベルト・シューマン
音を楽しむと書いて音楽、Musicの語源はギリシャ神話の女神様。
神がかったものを楽しむのに言葉や理屈は野暮、ということかも知れませんw
最後に、筆者個人は……
若い頃に「A=440Hz」と教えられ最近まで実践してきましたが、不本意ながら2Hzの違いを聴き分けられないので、率直に言って440、442どちらでもいいです(汗)。
……以上、ご精読ありがとうございました。