あけましておめでとうございます。
今年も相変わらず同じことをやっていきますので、よろしくお願いします(笑)。
さて、正月早々いかがなものかと思いましたが、先日アップした「一年のまとめ_2019」に書き忘れたタイトルの件を取り上げます。
昨年の前半に実家を引き払ったことをきっかけにして、自宅の方に仏壇一式を新しく設えました。
ちなみに、新しい仏壇一式の内容は大雑把にこんな感じ。
これら一式を取り揃えたうえで、都内の某有名なお寺さんにお布施をして魂入れをしてもらいました。これで万全、と思いきや・・・
仏壇には一応毎日手を合わせています。そのときに必ず鳴らすのが「おりん」ですね。
あの「チーン」という澄んだ音色には、一説には邪念を払うとか、供養や祈りを極楽浄土に届けるといった意味合いがあるそうです。
字面で表すなら…
チいーーーーーーーー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ン
心が洗われるような澄んだ音色ですね。これが普通かと。
ところが、仏壇一式に含まれて我が家にやって来たおりんは少し違っていて、筆者の耳にはこのように聴こえました。
チい(び)ーーーーーーー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ン
これ、購入当初は気が付かなかったのですが、音の余韻にわずかにビビったような割れたような音が混ざるのです。
うまく伝わるとよいのですが…
使っているうちに耳が慣れると思いましたが、約半年経っても聴覚上はまったく変わらず、むしろ(び)が耳についてますます気になってきます。
ストレスフルな状況はいつまでも続けるわけにはいきません。昨年末、購入した仏具店に件のおりんを持ち込んでみました。
以下、その時の店員さん(70代後半とお見受けする物腰の柔らかい男性)とのやりとりです。
筆者が持ち込んだものをAとします。
埒が明かないと思った店員さんは、店の奥から同じ製品Bを出してきました。
筆者が聴く限り、AとBの音色の違いは明らかでした。Aはビビっていて、Bは澄んでいます。筆者としては、ギターで慣らした耳には自信がありましたし、片や店員さんはこの道ン十年の自信をお持ちのようでした。
(こりゃ持久戦か〜)と思ったところで、店員さんから一つの妥協案が示されます。
結局筆者は、提示された妥協案を呑みました。
理由は3つ。
以上のような事情を経て、2020からは澄んだ音色で仏壇に手を合わせている次第です。
この経緯に関して感想は3つ。
そんなことがあってから、以前にも増しておりんの音色には耳を澄ますようになり、合掌する際にはより集中すようになりました。
これすなわち、仏縁というものでしょうか。