Categories: 本/書評

本に挟まっているアレ


本に挟まれている"しおり"みたいなカード。
このブログのカテゴリーにはしていませんが,私の趣味のひとつに本屋での立ち読みがあります。日常の雑事を忘れて真新しい紙の臭いがする雑多な本,雑誌などを読みふける幸せのひととき。あ~,やめられまへんな~。
(副作用としてこういう現象も観測されていますが。「日記08/06/17」)

さて,そんな至福のひとときに唯一気になる,鬱陶しい,いまどきの若者言葉で言えば「うぜー」ものがあります。皆さんも良くご存知の,本などに挟んであるアレ。売上カードとか売上伝票(スリップ,短冊とも言われている)と言われ,どんな本が売れているのか書店や出版社がチェックするためのものらしいです。ほとんどの新刊本,文庫本に挟んであって,雑誌などでも挟まれているものがありますね。

立ち読みファンとしてはアレが実に邪魔なのです。ページをめっくて行くと売上カードが挟んであるために10ページ,20ページくらいが見られなくてイライラすることが多々あります。二つ折りにしてあるのは表側にその本についての情報が表示されていて再注文や売れ筋のチェックに利用,裏面は切り離して出版社に送ると1枚いくらで報奨金が書店に対してバックされるのだとか。最近ではPOSで売り上げ管理する書店もあるようですが,それでも依然として律儀に使われています。

日本で売られている新刊本にはISBN番号やバーコードが付いているので,書店の売上管理なんかはそれで出来るように思いますが,歴史の長い出版業界には独自の商習慣があるのでしょう。アレを廃止したからといって書籍の売り上げが急伸することはないでしょうから今後も使われ続けるのだろうと思います。いささか時代遅れの感があるのでひと言,言わせてもらいました。

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