amazonのkindle、いわゆる「電子書籍」のリーダーってやつを買っちゃいました。言うまでもなく読書のためです。
(写真はイメージです。フリー素材からお借りしました)
本日は、筆者の大切な趣味である読書のカタチを大きく変えるかもしれないkindleについて、その利点欠点や使った感想などを書いてみます。
実際に購入したのはこれ(amazonで、¥13,980.-)
Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 広告つき 電子書籍リーダー
なお、バリエーションの詳細については、こちらのサイトが詳しいです→NASU66.com
①ブランドと機種の選択
日本で現在、電子書籍を運営しているブランドは数社あるようですが、その中でバックグラウンドの広さと信頼性、元々買い物でなじみがあったことなどから、amazon以外のブランドはほとんど考えませんでした(ここにもGAFAが!)。
機種的には、バックライト付、8GBで約500冊保管可能、書籍のDRは自宅Wifiで、広告付きとはいえ読書の画面には表示されない、といったあたりでの選択でした。
結果的に経済性優先になりましたが(汗)。
②購入のモチベーション
以下の3点に集約できます。
- 所蔵本の物理的な量を今以上に増やしたくない
- 目に優しい読書の媒体が欲しい
- 同じ本なら少しでも安く買いたい
いわゆる書籍収集の気は、全然ないんですね。
また、妙な言い方になりますが、購入動機を整理してみて改めて電子書籍に目覚めた理由が分かりました。
最近は年のせいか、(自宅にモノを増やしたくないなぁ)、(目は遠くなる一方だしぃ)、(どう考えても生活費は先細りじゃん)みたいなジジ臭いことをウダウダ考えていることがありましてね(大汗)。
要は、加齢、年金生活目前、終活を継続中といった状況の中でふと周りを見回すと、たまたま電子書籍という良さそうなものが普及しており、若干の投資でそいつが手に入るならこの際試してみるかと。
よくよく考えてみれば、実に恵まれた世代なんです。
③手に持った感覚と使用感
- 大きさは、こんな感じ( ( )内は、別売の専用カバーを付けた実測値)。
- それらを実用面から書き直すと、こんな雰囲気。
- 縦横寸法は、文庫本より一回り大きい程度
- 厚みは、220P(330P)の文庫本と同じくらい
- 重さは、350P(550P)の文庫本と同じくらい
- 簡単に言えば、大きさ・重さはブックカバーを付けたスリムな文庫本くらい。また、その気になれば複数の本を同時進行で読むこともできる電子デバイス、といったところです。
ま、そんな器用なことはできませんがね(汗)。
続いて、使ってみて良かった点、アレ?っと思った点です。
④良いところ
- コンパクトで取り扱いが楽
- 軽量、スリムなので持ち運びが楽。
- カバンからの出し入れがし易い。
- ページ捲りは紙の本より楽(わずかなスワイプでOK)。
- 片手持ちでも重さはそれほど気にならない。
- どこでも読める
- バックライト付だから場所を選ばずどこでも読める。
- 夜の通勤バス内、就寝前のベッドでもOK(眼にはよろしくないが)。
- モノが増えない
- 目に優しい
- 紙の本と違って字は平面に表示され、綴じ目による影や歪みもない。
- 字体の種類・大きさ・太さ、行間、ディスプレイの明るさが調節可能。
- つまりすごく見やすい。
- 紙の本より安い
- 常時10~15%引きで本が買える。
- 時には50%オフ、1円セール、無料提供がある。
- ただいま定額980円/月で10万冊読み放題ってやつを悩み中(笑)。
- バッテリーが結構もつ
- 筆者の使い方(朝夕の通勤時に30~40分ずつ)で4~5日。
- 今のところ、昔のガラケーと同じくらいの感覚。
⑤アレ?なところ
- 大量ページの送り(戻り)が紙の本よりかなり面倒
- 1,2ページ捲る分にはチョイとスワイプでなんら問題ないが、(この人、主役とどんな関係だっけ?)と数十ページ、場合によっては数百ページ前に戻って確認し、また元に戻るような所作はとても手間がかかる。
- …というか確認したくても面倒くさいので端から諦めてしまう。
- 一部分だけ読むには向かない
- 紙の本のようにたくさんのページを連続的にパラパラ捲るのは苦手。
- 読了後、「決めゼリフがあるあたり」や「涙したあそこらへん」みたいな一部分だけを読み返そうとする場合、1.と同じ理由で面倒くさくて止めてしまう。
- ただし、マーキングやハイライト、検索など電子書籍ならではの使い方は現在勉強中なのであしからず(200528追記:やればいろいろ出来るらしいが、画面がスマホほどキビキビ動かないし、詳しい説明も見当たらないので進展はない)。
- モノが手元に残らない
- これは利点の完全な裏返し。
- 好きな本や印象深い本、興味ある分野の参考書などに囲まれる安心感、至福感は、当然ながら電子書籍には体現できない。味気ないと言えば味気ない。
- 画面が白黒
- 写真・イラスト入りやアニメ本などを読むには向かない。あくまで文字を読む用である。
- kindleにもカラーディスプレイの「Fire 7 タブレット (7インチディスプレイ) 16GB」のようなモデルはあるが、Paperwhiteより大きく重くなるので読書専用とはいかない思う(なぜ極端に安価で売られているかは謎)。
⑥使ってみた感想
まだ3冊しか読んでいませんが、新鮮なうちの方が印象は強いと思いますのであえて書いちゃいます。
- 取り扱いが楽な分、読書に集中できる。
- 集中できるので読むスピードが上がる。
- 紙の本より没入感が若干深い気がする。
- アレ?の1.と2.に書いた不満は、そのうち慣れて気にならなくなるだろう。
- 本探しや購入の際には必ずamazonのサイトを見に行くので、副次的に本以外の買い物も増える(…と思う。見事なほど術にはめられている)。
⑦まとめ
総合的には、「安価」「集中できる」「速く読める」「モノが増えない」あたりから考えて、この先、個人的な読書のかなりの部分が電子書籍に移行するような気がしています。
ただ、いくらkindleが便利だからといっても、紙の本と決別することはないでしょう。なぜなら、手許にあるわずかな蔵書は今までどおり残しておきたいし、紙で読みたい本、身近に置いておきたい紙の本には、この先もきっと巡り会うと思うからです。
また、書籍情報収集のために書店には行くだろうし、立ち読みという人生の大きな楽しみは、身体が動く限り、頭がしっかりしてる限り続くでしょう。
もっと大きく捉えて、「紙」、「書籍」という人類の偉大な発明が、そう簡単に電子データに駆逐されてしまうことはないだろうとも思います。
主役を譲るとすれば、それは少なくとも習字やそろばん、百科辞典のようなアナログ的なものに囲まれて育った我々のような世代と、その枯れ木から影響を受けた世代がこの世からいなくなった後でしょう。
そんなふうに都合よく考えたうえでkindleと付き合う一方、今後も書店や図書館で過ごす大好きな時間は、精一杯大切にしようと思っています。