実家での介護生活が、もうすぐ1年になろうとしています。

父母ともに要介護認定を受けた関係で、諸々のサービスについてハード、ソフトともほとんどのものが1割の負担で利用できるようになりました。手続きは面倒ですがこれは大助かりです。

認定の申請を勧めた当初は父、母とも「介護」という言葉自体に拒否反応を示しました。でも、背に腹は変えられず、己が衰えには抗えず、という感じで徐々に利用するサービスが増えてきている昨今です。

ハード面で今までに導入したものを挙げて見ると、
1 ベッド脇の手すり
2 浴室の手すり
3 浴槽内に置く椅子
4 ポータブルトイレ
5 車椅子(通院用)

今の世の中、介護福祉用器具ってすごく進歩しているのですね。ポータブルトイレはなんと暖房便座、脱臭機能付き(!)で、それらを選ぶのにケアマネーシャーさんが見せてくれたカタログが、大手通販のカタログ並に分厚いのにはビックリしました。

一方、ソフト的なものもケアマネさんにアドバイスをもらいながら、いくつか利用しています。
1 配食見守りサービス(宅配弁当と安否確認のセット)
2 入浴介助(ヘルパーさんが入浴を手伝ってくれる)
3 デイケア(数ある中でリハビリ中心の通院施設を選択)
4 緊急通報システム(ボタンを押すと警備会社が様子を見に来てくれる)

特筆すべきは「配食見守りサービス」で、母の入院期間中一人になる父の昼食用に試してみたものですが、ものの1、2回で父が「もう要らない」と言い 出しました。曰く、届けられる弁当の内容がお粗末で、見守りといいながら配達人が父と目も合わせずに帰っていくと言うのです。

それを聞いてケアマネさんに相談してみたところ、はっきりとは言ってくれませんでしたが、複数参入している配食業者のうちには評判のよろしくないところがあったり、公費を使っている制度の中では簡単に排除することも出来ないことなどを控えめに語ってくれました。

ケアマネさん自身は知っていてもここは評判が良い、ここはダメとは言えない立場にあるらしく、その困ったような表情からは、バックグラウンドでの葛藤のようなものも垣間見えてきます。

利用する方もいろいろあるけど、制度の中にいる人達もまたいろいろ苦労が尽きないようですね。

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