少し早いけど今月の書評です。
更新の間隔が伸びがちなので、書評だけのブログに特化することを考えています(笑)。
- 湊かなえ「告白」★★★★☆
- 復讐の物語が関係者の告白で綴られる。当たり前のように語られるいじめ、各々の告白の中身、そしてプツリと音を立てて切れるような結末。
どれをとっても恐ろしい。 - 浦賀和宏「地球平面委員会」★☆☆☆☆
- 半分くらいまで読んでも委員会の全貌が明かされずいらいらしてくるが、実はテーマは別のところにあった。
○○○好きな人なら前半から楽しめるかもしれない。 - 我孫子武丸「弥勒の掌」★★☆☆☆
- 謎の宗教団体が絡む失踪と殺人事件に巻き込まれた刑事と高校教師。何と言っても結末に驚かされる。
- 新野剛志「八月のマルクス」★★★☆☆
- 芸能界ハードボイルドとでも言いましょうか。醒めた元お笑い芸人が、失踪した相方を追ううちに封印していた過去に踏み込んで行く。
そういうマルクスもあったんだね。