小林亜星さんといえば、筆者には3つのイメージが湧きます。
皆さんは、いかがでしょうか。
1と2は語るまでもありません。
筆者は、 3 に如何にも亜星さんらしい一本芯の通ったものを感じるのです。
改めて調べてみると、亜星さんは1997(平成9)年に音楽に関する著作権行政の監視を行うJ-SCAT(日本作詞作曲家協会)を自ら立ち上げて、文部科学省と密接な関係を持つJASRAC(日本音楽著作権協会)に情報公開を求めるなど、その事業に対して楔を打ち込むような意見表明を続けてきました。
J-SCATサイトの”OPINION”には、音楽著作権や音楽メディアの現状に対する強い危機感、変貌の真っただ中にある音楽界を前にして著作者の権利を如何にして守るのか、次世代の音楽の在り方を追求する研究機関の必要性等々の意見掲載があり、それを読むと今もなお熱い氏の思いと志がヒシヒシと伝わって来きます。
振り返れば、折々の音楽著作権絡みのニュースに亜星さんの名前が出てきたことも思い出されます。
音楽界においても大切な家族を守るためなら身体も張る頑固親父のような強い生き方をされた方でした。
このたびの亜星さんの訃報に接してもなお、この曲は忘れらません。
ギタリストとしてばかりでなく、酒飲みとして、また昭和生まれとしてこの曲と同じ時代に生きられて幸せです。
まさに日本の宝だと思います。
◆ 夜が来る / 小林亜星作曲
小林亜星さん
謹んでご冥福をお祈りします
合掌