今回はタイトルのとおりなんですが、考えてみれば筆者の場合、そもそも予防接種とはなんぞや?というあたりが非常に怪しい。
(受けときゃ安心じゃん…)程度の乗りと、(今年は補助があるみたいだしィ…)という損得勘定だけではいかんと反省し、少し勉強してみました。
毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を、前もって投与しておくことにより、その病気に罹りにくくすることを予防接種といい、投与するものをワクチンあるいはトキソイド(以下、ワクチン)といいます。
ある病気に本格的に罹る前に免疫を作ってしまえ、という理屈ですな。
そのために投与されるがワクチンだと。
ちなみにワクチンには、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドの3種類があるそうです。
なんの違いかよく分かりません(汗)
4つのワクチン株が混合されています(国立感染症研究所)。
フム、一粒で四度おいしい、ってことらしい。
別においしくはないですが。
インフルエンザウイルスには、A、B、C、D型の4タイプあり、主に人間に流行するのはA型、B型の2種類。
A型は、人以外の豚、馬などの哺乳類や鳥類にも感染して変化しやすく、一方のB型は、人のみに感染し、変化しにくい特徴があるそうです。
ちなみに、B型は一度罹ると変化が少ないのでその後は罹りにくいと言われています。
そうは言っても罹患する型を自分で選べるわけではないから、せっかくのトリビアを他人様にドヤ顔で話しても「へー、そうなんだ」でおしまいですな。
日本では、ワクチン株検討会議(厚生労働省が専門家、国立感染研究所と開催)がWHOの推奨する株の中から「効果がありそう」で「たくさん製造できるもの」を選んで決める仕組みらしいです。
スケジュール的には、WHOから推奨株が発表されるのが毎年2月中旬、それを受けて厚労省から4月下旬に決定株が製造業者に通知され、9月下旬に国家検定を受けたワクチンの出荷が開始され、10月から接種がスタートする。
つまり、秋になって受けるインフルエンザの予防接種は、約半年前の「予想」に基づいて作られたワクチンということで、ある意味(当たってるといいね〜)という程度の希薄な土台の上に成り立っているとも言えます。
21世紀の医学の実態がそんなもんか〜と落胆する一方、ウイルスという厄介な相手との戦いの難しさを垣間見るような気がします。
個人的には、前述の「予想」ということは知ったうえで毎年受けています。
何故か。
予想に基づくものであっても、少しでもリスクを減らせるなら筆者は受けます。
費用的にもたいして高額ではないし、その上で安心感というおまけも付いてくるなら御の字ではないでしょうか(今年は補助金が出ているので実質無料!)。
もし仮に罹ってしまったとしても、やれることやった上での結果ですから諦めもつこうというものです。
先述しましたが、インフルエンザのウイルス自体を殺す薬はないそうです。
つまり一旦罹ってしまったら、発熱や咳、痛みなどのつらい症状を対症療法で抑えて、あとはひたすら自分の免疫力で打ち勝つしかありません。
筆者はすでに接種済なので、先述4種類のウイルスの抗体がきっと出来ている(orこれから出来る)ことでしょう。
専門家の予想が当たることを願いつつ、手洗い、消毒、うがい等々でさらにリスクを減らし、この冬は特に病院に行かなくて済むような生活を心がけようと思います。