本日は、筆者のiMacが昨今一般化しているSSDでイライラPCから爆速PCに生まれ変わったよ、という話。
自宅のiMacが遅くてどうも⤵️、何か対策はないのか⁉️ といった方の参考になると思います(ただし、HDDストレージのモデルに限ります)。
まず前提となる筆者のPC環境を簡単に。
ざっと以上でありまして、PCのスペックは必要充分だし、ネット回線の速度は上り下りとも220〜230Mbpsはでているので、普通に考えればそれほど遅い環境ではありません。
【2020/05/26追記】遅くなっている主な原因は、iMac内蔵のHDDにある(後述)ので、ストレージがSSD又はFusion Driveの場合、本稿のやり方では速度は改善されないかもしれません。
ところがこの1年くらい、筆者はiMacに触るたび以下の症状にイライラさせられっぱなしでした。
購入当初はそれほどでもなかったのですが、徐々に立上がりや反応の遅さとプチフリーズ的な引っ掛かりが気になってきて、日々血圧が気になるお年頃としてはこのまま放置してはマジやばいと。
メンタル&バイタルの安定を図るためにも何らかの対策が必須になりました。
そこでネットをあちこちクルーズして情報収集したところ、元々読み書き速度の遅い内蔵HDDが、時間の経過とともに更にボトルネック化することが分かり、その対策として目に留まったのがSSDの外付けでした。
要するに、最近コストダウンが進み普及が加速しているSSDをMacに外付けし、そこにOSを新たにインストールし、可能ならばデータも移動して、そちらを起動ディスク兼メインのストレージにしちゃうという単純といえば単純な方法。
その手順が上記2つのサイトに懇切丁寧に説明されていて、それほど手間がかからず比較的安価にでき、しかも効果はかなりのものだと分かったときには、「これだ!」と思わず膝を叩いていました。
ここでちょっと話は逸れますが・・・
実は上記3の情報に出会うまでは、iMac本体の(1)メモリ増設、(2)内蔵HDDをSSDに換装というヘビーな方法もやむなし、と考えていました。
ところがそもそも筆者のiMac-21.5”は、ユーザー自身でメモリ交換、増設が出来るような構造になっておらず、ましてやHDDの交換をユーザー個人で行うような配慮はまったくありません。
なにしろ本体の裏蓋が両面テープで留められているくらいですから(汗)。
やむを得ず駆け込み寺的に訪ねたMacのメンテ専門店(パソコンドック24)では、以下のようなアドバイスをもらいました(注:あくまで筆者の環境、条件へのアドバイスです。すべてのiMacに当てはまるわけではありません)。
「オオッ6諭吉ですか、お安いもんですな…」と言ってみたかった(大汗)。
iMacはAppleらしいスタイリッシュさながらあくまでデスクトップ型なので本体重量は約6kg。高価な壊れ物を2回も宅配する気にはならんし(号泣)。
かくして外付け方式とインハウス作業を決意し、以下のサイトを参考にSSD選びに入りました(リクさん、○○さん、ありがとうございました)。
そして500GB程度のSSD(2.5インチ、SATA規格)と金属製・USB3.13.0対応のケースに狙いを定め、C/Pと国産押しで選んだのがこれ(実はこの過程が一番楽しかった)。
SSDの実物なんて見たこともなかったし、外付けの場合はケースに納めないと使えないことも分かって勉強になりました。
東芝さん、陰ながら応援してます!
そして、amazonに注文して待つこと3日。
ブツが到着し、早速以下の作業に入ります(作業要領、手順などは、上記のサイトに詳しく解説されています)。
SSDの取付け、OSの再インストール、データ移動とも思ったより簡単にでき、拍子抜けしたほどでした。
上記の作業途中で早くもSSDの速さを実感し始め、そして以下のような結果となりました。
それはまさにHDDとは天と地の差。普段使いの範囲でいろいろ確認してみましたが、本当にびっくりするほどの速さです。
さて、今回行ったSSD外付け法のメリット、デメリット、そして参考情報(選定理由など)を挙げておきます。
速度向上に関する客観的な検証データ、数値データは、ネット上にたくさんありますのでそちらを見ていただければと思います。
筆者としてはあくまで体感、使用感としての速さ、事前の予想を遥かに上回る速さに感動すら覚え、今回の総合的な満足度は100%を超えました。
上に書いたようにSSDには若干のリスクはあるものの、それらを超えてなお余りあるメリットを強く感じます。今後もコストダウンは続くようですから、たぶんこれから先、速度を求めるストレージに関してはSSDを第一優先で考えることになるでしょう。
なお、本稿はiMacを前提として書いています。WindowsPCでも考え方や効果はほぼ同じとは思いますが、OSが異なることなどから具体的には改めてそちら方面の情報を確認いただければと思います。
以上、ご精読ありがとうございました。
本稿の2.5inch SSDの外付けでしばらく使った後、さらに速さを向上させようと(欲を出して)SSDをM.2規格のものに取替えてみた結果を書いておきます。
SSDを本稿に書いた「2.5inch、SATA規格」(以下2.5inch)から、最近一般化している「M.2、PCIe Gen3.0x4+NVMe規格」(以下M.2)へ、併せてケースも「USB 3.1 Gen2規格」のものに取り替えてみました。
結論を言うと、計測値は2.5inchよりReadで最大約10%増し、Writeは項目によってはかなり改善しているものの、体感上の速さはほとんど変わりませんでした。
・・・ムム、残念。
……とは言え実用上はなんの支障もないので、そのままM.2の方を使っています。むしろ1TBに容量アップしたので安心感は増しました。
追加投資した割に速さが期待したほど向上しなかった原因は、M.2の接続にiMacのUSB3.0ポート(公称5Gbps)を使わざるを得なかったためと推測しています。
ちなみに、iMac 2015-LateにはThunderbolt3ポート(公称40Gbps、コネクタ形状はUSB Type-C)は用意されておらず、Thunderbolt2ポート(公称20Gbps、コネクタ形状はMini DisplayPort)しかありません。
なので、Apple純正のアダプターとケーブルを介してThunderbolt2ポートに接続してみましたが、結果的にM.2のSSDは生きませんでした。
Web内でいろいろ調べたり、Appleコミュニティで意見を聞いたりしたところ、M.2が生きなかった原因は純正アダプターにあるらしく、Appleサイトの奥深いところに「接続するデバイスが自己給電型であることが必要」との説明があることが分かりました。
Oh, It’s a trap!
↓ ↓ ↓
それに代わるアダプターは、今のところ見つけられていません。また、自己給電型のSSDというものが存在するのかもよく分かりません(汗)。
なお、iMacシリーズのうち2017以降の機種は、Thunderbolt 3にグレードアップされているので、上記のようなアダプターを使うことなくType-CケーブルでM.2を直結できると思われます(ネット上の確認しかしていませんが)。
以上から言えることをまとめてみます。
簡単ですが少しでも参考になれば幸いです。
快適なMacライフを。
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USB 3.1ではなく、3ではないでしょうか。Late 2015 には Type-C の Thunderbolt3 は付いて無いと思うのですが
kuniyamさん
コメントありがとうございます。
確認したところ、ご指摘のようにLate 2015には、「Mini DisplayPort出力のThunderbolt2ポート」しかありません。
それと、本稿で使用したSSDケースとケース付属のケーブルについては、USB 3.1ではなく、USB3.0規格のものでした。
ですので記載は訂正しようと思います(時間はかかりそうですが…)。
それにしても最近のコネクターやケーブルは、インターフェースとコネクタの規格が複雑に絡み合っていて分かり難くいですね。
本稿の作業をした時から現在に至っても、恥ずかしながらあまり理解は進んでいません。
だから闇雲に上位規格のものを使えば間違えないと考えて、USB3.1規格のものを使おうとしたところ、実際に使ったのは3.0だったというお粗末でした。
まだまだ修行が足りません(ToT)。的確なご指摘をありがとうございました。