この10月は、なんだかんだで落ち着かず、手をつけたのは3冊、うち完読2冊。
忙しくて・・・、目が霞んで・・・、そんなことを言っているうちはまだまだ。なにしろ残り時間は短いのだよ、明智くん。
- 道尾秀介「光」★評価なし
- 忙しくて目が霞むので途中断念。後日、再チャレンジ予定。
- 池上彰「超訳 日本国憲法」★★★★★
- 当代随一のジャーナリスト池上彰さんが、オリジナルの口語訳で憲法全編をやさしく解説する。 ページ数の関係でやや物足りなさは感じるが、各条の意味や制定の背景がとてもよく分かり秀逸。
第23条「学問の自由は、これを保障する」 は、読点に惑わされず読めば七五調の美しいフレーズである。こんなことに気付かせてくれるのも、この人ならではで楽しい。
簡単なことを難しく言うのは誰にでもできる。 難しいことを平易な言葉で分かりやすく語れる人こそ、本当に頭の良い人なのだろう。
政治家に爪の・・・ 、・・・いやいや、皆まで言うまい。 - 吉村達也「生きてるうちに、さよならを」★★★☆☆
- 家庭を二の次とし、一代で上場企業を築き上げたワンマン社長の本宮直樹。人生の節目として生前葬を挙行しようとした折に、それまで何一つ顧みることのなかった妻涼子が、不治の病で余命幾ばくもないという現実を突きつけられる。愛人さゆりとの関係を含め、己が人生と人間性を見つめ直すこととなった本宮は、涼子の過去にいったい何を見出すこととなったのか。
「隠れたどんでん返し名作小説」という帯につられて手に取ったが、評価は星の数どおり。情報過多の昨今、作家さんも読者をビックリさせるのに苦労する。