このところ月3冊ペースが定着してきました。
大崎梢「晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) 」★★★★☆
浅田次郎「天切り松 闇がたり1/闇の花道」★★★★★
浅田次郎「天切り松 闇がたり2/残侠」★★★★★
道尾秀介「シャドウ」★★★☆☆
日高由香「ゴメンナサイ」(途中棄権、ごめんなさい。)
乃南アサ「いつか日のあたる場所で」★★★★☆
乃南アサ「しゃぼん玉」★★★★★
浅田次郎の「天切り松 闇がたり」シリーズは、天下の夜盗松蔵が留置場の暗闇で同居人と官吏に語って聞かせる大正末期から昭和初期にかけての時代絵巻。
良いです、泣けます。さすがは泣かせ屋浅田。
文豪永井荷風や清水の次郎長の子分小政が出てくるのもまた痛快。粋、いなせ、義理人情、筋を通す、などという言葉がよく似合う物語です。
乃南アサの「しゃぼん玉」は、大阪出張の新幹線往路で読了し、復路で再読。ラスト20ページで目はボロボロ、鼻はグズグズになり、のぞみ号のシートでかなり恥ずかしい思いをしました。
ひと言で言えば「だめ人間が再生する話」なんだけど、乃南アサもまた上手いです。心震える物語に仕上がっています。絶対にお勧め。