シリーズ第4弾は,デュオ特集。いつものようにYouTubeから5点を掘り起こしました。
ギターは,元来,独奏楽器ですが,歌や他楽器の伴奏に使われたり,デュオやアンサンブルが楽しめたり,またそのような形態でプロとして活動しているグループがあったりと,非常に柔軟性,汎用性に富んだ楽器です。和音と旋律を同時に奏でられることが,そのような楽器としての幅を広げているとも言えるでしょう。その気になれば,安価で手に入れることが出来るし,どこへでも持って行けますしね。
理屈はさて置き,ギターデュオ,怒涛の5本立てをお楽しみください(笑)。
(1)コーヒールンバ|Rodrigo Gamboa & Edward Grigassy|(2:37)
「昔,アラブの偉いお坊さんが…」。50年代生まれとしては,西田佐知子の持ち歌としてのイメージが強くて,外国曲という感じがしません。以前,東京で参加していたギタークラブでもテーマにしていました。重厚でデュオのメリットが最大限に生きた良い演奏です。
(2)曲目不詳|奏者不詳(たぶんブラジルの人たち)|(3:10)
ブラジルではタンバリンのことを「パンデイロ」というらしいですが,ここでの主役はパンデイロ。シンプルだけどサウダーヂあふれる演奏は,どう逆立ちしても稲穂の民には真似できません。渋いオッサン達やなぁ~。
(3)スペイン|ジョン・マクラフリン&パコ・デ・ルシア|(9:35)
デュオといえば,このへんを置いとくわけにいかないでしょ,という訳でパコ&ジョン。曲も聞き飽きたぞ「スペイン」。でもやっぱり,すごいものはすごい!関係ないけど,マクラフリンは,その昔「アメリカン・ヒーロー」に出ていたロバート・カルプそっくりですね。
(4)三つの秋の曲より「Ⅱ木陰にて」,「Ⅲセンテナリオ通り」(マキシモ・D・プジョール)|福田進一&エドゥアルド・フェルナンデス|(7:58)
デュオとして練れていないし,福田氏の出来も良くないけど,曲が好きなので取り上げてみました。2曲ともプジョール節がよく表れていて,「木陰にて」はキュンと来るし,「センテナリオ通り」は,とてつもない難曲ながら,もっとポピュラーになれば,と思う良い曲です。
(5)紫陽花(松居孝行)|いちむじん|(4:33)
高知出身の若手デュオ「いちむじん」の演奏。作曲者の松居孝行さんも,同じ高知県の方らしいです。こんなに良い曲があったとは。