「青木まりこ現象」(Wikipedia)については以前にも書いたことがありますが,今回は一番最近発生したときの報告です。
その日,休日出勤した私は仕事が早く退けたので『広島そごう』内の紀伊国屋書店に向かいました。もちろん立ち読みのため。買う気は端から無し。新刊の平積み,文庫の棚,雑誌,PC関係と,ひと通り廻り終える頃にはお約束の如く「青木まりこ現象」がやって来て,何となく落ち着かなくなって来ました。
『広島そごう』のトイレは東京都内のデパートのそれとは比べるべくもなく,しかも階段の踊り場に位置するというフィジカルアメニティを無視した造りになっています。多少の緊迫感を感じた私は糸井重里の本の名キャッチコピー「レジへ急げ!」ではなく「トイレへ急げ!」とばかりに人ごみを駆け抜け,階段の踊り場へと向かいました。
その男子トイレには大のブースが3つありましたが生憎,全部塞がっています。「ガッデム!」他階の男子トイレに行くには階段を2フロア分,上るか降りるかしなくてはなりません。ここで待つか,筋肉を引き締めながら回れ右をして階段に引き返すか,重大な決断に迫られ立ち止まった瞬間,一番奥のブースのドアが開いて色黒で白髪頭のおじさんが出てきました。
(ラッキー!)とばかりに一歩足を進めたところ,緊迫オーラが立ち上る私の気配を感じた白髪おじさん。顔を上げて目が会った瞬間,おじさんの口から発せられた言葉は俄かには信じがたいものでした。「また,すぐ入りますから!」。よく見るとおじさんは仕事の途中で出てきたらしく,ズボンの上げ方が中途半端,ベルトは締まっておらず,チャックも半分開いています。
完璧に先手を取られた私は成すすべなく,かと言ってそのまま引き返すわけにも行かず,トイレの中で完全に宙ぶらりん状態に置かれてしまい,仕方なく不本意ながら残された選択肢,小の方に向かったのでした。そしてこみ上げていた「青木まりこ現象」もおじさんの言葉をピークに急速にニュートラル状態へと戻って行ったのであります。
さて,白髪おじさんですが,その後,元のブースに戻ったのは言うまでもありません。しかしおじさんは何のために仕事の途中でブースから飛び出してきたのでしょうか。また,おじさんに対して後ろ向きになっていた私は,おじさんがその目的を達成してからブースに戻ったのか否かは確認出来なかったのです。幾度となく経験している「青木まりこ現象」ですが,こんなに後味の悪い終息の仕方は今回が初めてでした。どなたかその時の状況をご存知の方がおられましたら情報を是非お願いします。
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青木まり子現象っていうんですね!!
私も昔から感じていました。
今でも「他所の本屋」に行くとそうなのですが。。。
なぜか職場ではその現象は現れません。
(2年ほど前から本屋でパートしてます。)
不思議です。。。。
原因について諸説ある中で,一番笑ったのは「マーキング」説です。
でもその説ではパープルさんの「他所の本屋」は説明できません。
たぶん,姿勢が関係しているのだとは思いますけど・・・
確かに不思議な現象ですね~